画像元:https://twitter.com/__jackal
昨日行われた女子フィギュア決勝、
ワリエワ選手はまさかの4位にびっくり。
前日にSPは成功して首位に立っていたのに、
昨日のフリーでは立て続けの失敗に、
ワリエワ選手は号泣したのです。
彼女が4位に落ちた結果、
今日の午後6時頃から表彰式を行えます。
僕は彼女の演技を見て、
「彼女は本当に失敗すべくしてしたのか?
“周りの圧力”でわざと失敗したのでは?」
思ってしまったのです。
ワリエワ選手の簡単な生い立ち
簡単にワリエワ選手の生い立ちを書きます。
2006年ロシア生まれのタタール民族。
2009年からフィギュアスケートをはじめ、
2017年にはロシアノービス選手権年少で優勝するほどの実力者だった。
去年からシニアに移り、カナダ大会では高得点を記録したとのこと。
ドーピング問題を含め、詳しくはこちらをお読みください。
ワリエワが首位から4位に落ちたのはわざと?
k.ワリエワ
女子フリー pic.twitter.com/ge7KReSrDT— 虎ちゃん【津島忠】 (@P7InLetd0GGgTso) February 17, 2022
まさか技が立て続けに失敗するなんて……最初、やらせかと思いました。
仮に彼女が優勝すると、ロシアフィギュア界が悪く見られる。
本来、ドーピングはどんな事情があれ一発アウトだ。
※当日、ウクライナの選手がスキー競技で一発アウトになった。
しかしワリエワ選手は年齢制限(大人の保護が必要な15歳)があり、
スポーツ裁判所もお目こぼしを計らった。
ここで彼女が優勝すれば、
「やっぱり薬を使ったから、優勝できたじゃないか。
ロシアの選手はみんな薬を使って当たり前」
ドーピングに引っかかっていない、
純粋な実力のみでのし上がってきたロシア国内の選手はもちろん、
フィギュア全体に悪影響が出てしまう。
※キム・ヨナ選手が現役だったころは、審査員の質が問われましたね。
今回キム・ヨナ選手はドーピングに対し、
非常に厳しい(当たり前)立場をとっています。
もしワリエワ選手が3位以内に入ったら、授賞式がなくなります。
さらにロシアフィギュア全体の価値が落ちてしまう。
そこで彼女が最低でも4位に落ちるよう、
ワリエワ選手に直接”しくじるような指導”が入ったのか?
思ってしまいましたよ。
北京五輪:ワリエワ選手ショートとフリーの違い
ワリエワちゃん号泣
トルソワさんブチギレ
地獄絵図… pic.twitter.com/eYhWYVP02C— ひかり@塩漬け女 (@pyonpyonpyon_03) February 17, 2022
僕の疑いを自分で払しょくしたいので、
当日滑っていた動画を調べたところ……
ショートはすぐ見つかったものの、フリーはほとんどなかった。
ツイッターで一部動画をあげている人がいました。
全体を見ていなくても、フィギュア素人でも気づいた点があります。
ショートは回転して滑る直前、すごく力(あるいは圧)を感じた。
気合、エネルギーとでもいうべきでしょうか。
一方フリーでは失敗する前から”気”が抜けていた。
どうやって「気」がわかるのかといいますと、
回転して飛ぶ1秒前の準備にあります。

画像元:https://youtu.be/vfcJije8azw
上記画像は成功時。
飛ぶ直前の勢いはもちろん、いったん「くっ」と顔を下げて、
ちょっとの反動を利用し(シーソーの原理)、思いっきり飛ぶ。

画像元:https://twitter.com/P7InLetd0GGgTso
一方こちらは失敗時。
飛ぶ直前の勢いが成功時に比べて足りず、
力も抜けており、むしろなめてかかってる感じがする。
いや、心ここにあらずというべきでしょうか。
他のジャンプも成功はしているものの、
今にも倒れそうなほどの状態となっており、
ここに気持ちが大きく表れるのだな。
強く感じました。
https://twitter.com/CrAbnormal39/status/1494316947558649863
素人でも気づくことは、コーチだとなおさらわかる。
ワリエワ選手の専属コーチ、トゥトベリーゼさんは試合後、
彼女に「なぜあきらめたのか?」と問いかけたとのこと。
指導者が上記のように述べているところから、
やらせではないよねと思う一方……
「いや、これも世間を欺く演技の一つかもしれない」
ますます疑ってしまう自分がいました。
ワリエワが挑もうと下新技の価値
ワリエワの涙来るものがある…
確かに彼女のドーピングは許されんが、どうせロシア側がまた組織的にやったに決まってるし、それをこんな15歳の女子に重い十字架を背負わせて自分等は知らんぷりか?
そりゃないでしょう…
ワリエワのメンタルはボロボロだし休養もあり得る。#フィギュアスケート pic.twitter.com/9TR8eZBc0W— k a z u m a (@kazutan__1220) February 17, 2022
デイリーニュースによりますと、
ワリエワ選手は2種類の4回転ジャンプと3回転半を組み込む
超高難度構成に臨んだとのこと。
ドーピング疑惑を脇において、
新しい技へ挑もうとする姿勢を大いに評価しています。
男子でも羽生結弦選手が前人未踏の技に挑み、失敗しました。
得点をとるだけなら高度な技など必要ありません。
ワリエワ選手だって3位以内を狙うなら、
超難易度の高いジャンプに土まなくても、
高得点を狙える”失敗しにくい”プログラムに焦点を定めたほうよかった。
しかしアスリートとしてはもちろん、観客だって面白くありません。
メダルだけが大事なのでなく、
むしろアスリートを引退してからの就職先に大きな影響を与えます。
ワリエワ選手のコーチ陣は元選手です。
難易度の高いジャンプに挑み、うまくいった経験を言葉と行動で示し、
次世代の若手選手らにノウハウを伝える。
現役アスリートはただ名誉(メダル)を得るのでなく、
次世代が「挑みたい!」と思える技を開発し、
大きな舞台で披露し、次へつなげる役目もあるのです。
仮にワリエワ選手が二種類のジャンプを飛べていたら、
文句なしに金メダルだったでしょう。
新技に挑む姿は十分アスリートだと思っています。
とにかく、お疲れ様です。