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チバニアンという単語があります。
千葉県市原市田淵の地層が中期更新世の代表的な地層となり、
地層を研究するチームらが「チバニアン」と命名しました。
茨城大ほかの研究チームが地質関係の国際学会に対し
「千葉県にあった地層=チバニアンを地質史に入れて」と申請しています。
国際学会がどんな判断(結果)を下したのか?
2017年11月ごろにチバニアンを命名こと、入選かと思ったら……
「チバニアン、待った」と、
日本国内にいる別の地層団体がチバニアンに異議を申し立てているのです。
落選してイタリアに持っていかれそうなのです。
(チバニアンと同じ地質がイタリアにもあったため)
チバニアンと同じ地層があるイタリアも異議を申し立てています。
イタリアチームに命名権を取られるかもしれません。
僕の人生にはなんも影響を与えませんが、
泥仕合(意味:仲間同士で互いに邪魔をすること)で、
チバニアンが幻になるのだけは嫌だなあと。
落選原因の一つ、研究チームに異議を申し立てた団体を調べてみました。
チバニアンの命名に反対する団体って?

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チバニアンの命名にかかわった研究チームは、
茨城大学や国立極地研究所などから成り立っています。
上記研究所とは違う地質学者らが集った、
「古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会」が、
上記研究チームに異議を唱えているのです。
古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会で検索したところ、
チバニアンがある地層に対し、勝手にコンクリートで作った階段を設置しました。
協議会側の意見として、チバニアン地層を見る人がけがをしないこと、
地層を間近で見るための配慮であり、
階段を設置した場所は民有地(私有地)で許可を得ているから問題はない。
千葉市側としては、現段階でコンクリート階段を設置すると、
国から天然記念物に指定されない恐れがあり、困惑しているのです。
反対派:協議会会長の楡井久教授って何者?

画像元:http://www.chibanippo.co.jp/news/local/136544
協議会会長の楡井久(たるいひさし)さんは何者でしょう?
豊洲関係の土壌汚染問題では
「NPO法人 日本地質汚染機構」の理事長として出演していました。
東日本大震災の際、液状化現象が現れた際、
「地層診断士養成講座」の主催理事として名をあげています。
久米宏さんのラジオにゲストで出た際、
楡井久教授もチバニアンの凄さはほめたたえており、
イタリアに負けてられるかと意気込んでいたのです。
チバニアンで少し浮かれていた僕としては、
「チバニアンを含む、千葉の愛を汚そうとしているのか?」
疑った目で彼を見ていたのですが……
千葉の地質に愛情を持っているところがあり、考えが変わったのです。
チバニアンに関するニュースだけを見ていると、
楡井久教授にあまり良い印象を抱かないので、
物事に関してはよく調べないと、恥をかきますね。
研究チームと協議会はなぜ争うの?

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イタリアなどの地質学会を得させるために争うわけではありません。
(漁夫の利という形で、間接的に得をさせているかもしれませんが)
チバニアンがある地層一帯以外の場所も計測したうえで、
地層データを入れてチバニアンの申請を行いました。
協議会はチバニアンがある地層一帯のみだけで計測しなければならない。
指定の場所以外の場所を入れるのは道理に合わない。
楡井久教授は「データはねつ造であり、ドーピングするようなもの」
面白い表現しているのです。
ただ、取材した記者に対して
「メールを送ったかどうか、一切メディアには言わない」と、
印象を下げる言い方をしているのです。
だから「イタリア地質学会の回し者じゃないか?」と、
僕は疑ってしまったのです。
研究チームは「データの取り方に問題はない」と争っています。
国際学会がどんな判断を下すのか、現時点では未定です。
2019年5月に入ると、とんでもない問題が生じました。
詳しくはこちらで語っておりますので、ぜひお読みください。
チバニアンって?

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千葉県市原市田淵の地層は新生代第四紀更新世の代表地層です。
更新世は77万年前から12万年前となっており、
恐竜類が何かしらの原因で絶滅し、哺乳類が出てきました。
有名な動物としてナウマンゾウやマンモスですね。
人類だとネアンデルタール人が有名でしょうか。
更新世における千葉市の代表地層を「チバニアン」と命名。
ラテン語で「千葉時代」を示すそうです。
地質学では地磁気の逆転現象が起きた場所ととして有名です。
地学の教科書にも地磁気の逆転現象は乗っているそうですよ。
現在、北極はS極で南極はN極ですが、
地磁気の逆転は北極がNで南極がSという状態になっていたのです。
大陸は動いているという一つの証拠につながるため、
地磁気の逆転が起きた→大陸は動いていた!
大きな意味を持つのです。
もし学会でチバニアンが認められたら、
地学や地理の教科書に「チバニアン」が間違いなく乗ります。
東日本大震災は日本史や地理、地学の教科書や参考書にも乗るくらいです。
間違いなく乗りますよね。
僕の人生には関係ないのですが、
日本として少しうれしいなと思うので、決まってほしいですね。
なお、チバニアンは意外なキャラと深い関係を指摘されています。
なぜこいつとつながりがあるかはこちらをご覧ください。
市原市が素晴らしい条例を制定

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チバニアンについて2019年9月20日に素晴らしい条例ができました。
研究地域において正当な理由なしに妨げてはいけないという条例です。
何より素晴らしいのが、与野党一致して条例を決めたこと。
本当にありがとうございます。
2019年11月30日になって、チバニアンの二次審査が終わり、
最終審査を通して正式に決まります。
無事通りますように!
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