細田守と新海誠が似てるようで実は全く違う”二つの背景”




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明後日の金曜ロードショーで、
3週連続で細田守監督作品集をやります。

細田守監督は中学時代に
宮崎駿監督のルパン三世や
銀河鉄道999を見て、大きな影響を受けた。

高校時代に大林宣彦監督の
アニメーター募集に
応募して選ばれたものの、
学業優先のために断念。

大学では実写映画を撮りまくり、
就職でジブリに入ろうとしたものの、
宮崎駿監督から直接断られたのです。

「君は才能がある。
ジブリで働くと才能がつぶれる」

そこで大林宣彦監督の仕事で
縁のあったプロデューサーに相談した結果、
彼のつてで東映に入ったのです。

最初はアニメーターとして、
演出家、時に別会社のスタッフ、
そして監督へと昇りつめます。

デジモンや鬼太郎他にかかわり、
結婚そして子供が生まれ、
ジブリの仕事も引き受けたのですが……

色々な理由から断念。
東映を離れ現在は独立し、
オリジナルアニメをとり続けています。

今回は監督の業務として、
ほぼ同じ舞台に立っている
新海誠さんとの違いを調べました。

二人とも似てるような気がしますもん。

色々調べていくと……
この視点は確かに大きく違うわ!

 


新海誠の簡単な生い立ち

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はじめに新海誠監督の簡単な生い立ちを書きます。

1973年長野県生まれの2021年で48歳
細田守監督の方が年上なんですね。

実家は建設会社を営み、
新海誠監督のお母さんは絵描きでもあった。

お母さんが大変な読書好きのため、
彼は母親が購入した本を読み漁っていた。

中央大学文学部在学中、
会社の日本ファルコムでアルバイトとして働きました。

ここで培った経験をもとに、
自主制作としてアニメーションを作り始めたのです。

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大学を卒業後も日本ファルコムに働きながら、
一方で帰宅後はすぐアニメーション制作にとりかかった。

睡眠時間3時間ほど……若いからできることですね。

なお5年後には日本ファルコムを辞めます。

「日本ファルコムで表現している世界と、
自分が表現したい世界にずれが生じた」ためです。

日本ファルコムを退職後はいくつかのメーカーから
オープニングアニメーションなどの依頼をこなしつつ、
世界をまたにかけて活躍しはじめます。

2002年に2年に監督・脚本・演出他すべて一人でこなしたアニメ
「ほしのこえ」を上映、その後もいくつかアニメを制作します。

僕が新海誠監督を初めて知った作品が「秒速5センチメートル」です。

といっても作品より主題歌を歌った山崎まさよしさんの歌を聞いて、
「そんな人いるのか」思った程度です。

生い立ちだけを見ていくと、執念を感じます。
睡眠時間を削ってでも、作りたいものを作る。

監督演出何もかも最初は一人でこなす。
確か声優も最初はすべて自分でやっており、
だからこそ彼らスタッフの気持ちもわかると。

細田監督とはまた違う生い立ちですね。
ちなみに彼の生い立ちはこちら。

 

細田監督と新海監督の似てるところ

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ツイッターやほかのブログを見ていると、
二人の違いがよくわからない!

という声が多いです。

確かに僕も二つの作品を見て、
どっちが新海誠さん、細田守さんかといわれたら、

「うーん、わからん」答えるでしょう。

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宮崎駿さんなら、絵のタッチから一発で当てることができます。

見た目だけで捉えると、どちらも似てるように感じるのです。

二人の違いを評価したブログによりますと、

「両監督とも、空の色、塗り方、演出がそっくり。
そのため似てるのではないか」と分析しています。

 


細田監督と新海監督の大きく違うところ

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一方で大きな違いはストーリー選び。

細田監督が「家族の絆」を表に出す一方、
新海誠監督は「若い男女の青春」に焦点を当てている。

細田守最新作、竜とそばかすの姫もあらすじを見ると、
父親と娘の関係が一つのテーマとなっています。

若い人に受ける作品は新海誠監督でしょう。
一方である程度年のいった人、家族を持った人、
幼い甥っ子姪っ子がいる人は細田さんに行くのかな。

といっても映画を見れば、そんなのどーでもいいんですけどね。

新海誠監督の作品を見て、幼い心に戻る若者もおりますし、

細田守監督の作品を見て、
「父になる、母になるとはこういうことなんだ」
感じる未婚の若者だっておりますし。

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また別のブログではポスターの”見せ方(背景)“に
大きな差があると述べていました。

細田監督の映画ポスターは人を表に立たせる一方、
新海誠さんのポスターは背景を表に立たせ、
人は背景の一部でしかないと。

確かにいくつかのポスターを見たところ、
人を表に立たせるか、背景がメインかで、
「どちらが主役なのか」を考えてしまいますね。

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新海誠監督の描く風景は「新海ワールド」と呼ばれており、
インタビューで新海さんは述べていました。

思春期の頃、外の風景にいろいろ救われた。

監督の違いは生い立ち(人生の背景知識)にあり、ですね。
そして生い立ちの違いが芸術、いや、表現にも違いを表すと。

そう考えたら芸術家はどれだけ自分の生い立ちを整理しつつ、
何を生み出したいのかを明らかにしなければ、
自分の世界観を外へ伝えられないのかな?

最後に二人の対談がないか?
色々調べたのですが、現時点ではありませんでした。

いつか二人の対談を聞いてみたいものです。

特に細かい演出については、本当聞きたいものだ。