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昨日ツイッターで一つの動画が大きく盛り上がっていました。
ある公開討論会にて京都大学の宮沢孝幸教授が激怒し、
その場を去ろうとした。
別の討論者が教授を止め、いざこざに。
しかし会場は笑い声。
僕から見ると不気味の一言でした。
宮沢孝幸先生はテレビにも出ている有名な教授です。
動画に違和感を抱き、色々調べたところ……
宮沢孝幸教授の生い立ち
画像元:https://www.kyoto-u.ac.jp/
始めに宮沢先生の生い立ちを見ていきましょう。
1964年兵庫県生まれ。
東京大学農学部を卒業後、獣医学士となった。
東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程に入り、平成5年に博士を取得した。
世界を含む色々な大学を渡り歩き、
平成17年から 京都大学ウイルス研究センターの准教授となりました。
出演したテレビに「TVタックル」や「ホンマでっか!」がある。
宮沢孝幸教授はなぜウイルス学者になったのか?
宮沢先生は内在性レトロウイルス学を専門としている准教授です。
そこで宮沢先生のウイルスに対する考えを調べてみました。
始めにウイルス学に興味を持ったきっかけとして、
元々は農業、とりわけ穀物に興味を抱いていた。
東京大学に入り、植物に関する研究を行いたかったが、
東大の点数の付け方によって、目標の農学部に入れなかった。
第二志望として獣医学部を書いたために、獣医学者となってしまった。
もう一度やり直そうとかとも考えたけど、とりあえず続けた。
すると2年生の冬にウイルス学を学んだ。
同時に免疫学を学び、最も面白いと感じていた。
医学部に潜り込んででも授業を行い、教授へ次々質問した。
教授が彼を気に入り、宮沢先生が研究室に行くと……ウイルス学の研究室だった。
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そしてエイズや白血病の原因とされるレトロウイルスについて、
一つの雑誌(今は絶版)と出会ってしまった。
レトロウイルスは元々私たちの体にあると。
※胎盤(へその尾)にたくさんのレトロウイルスがいるとのこと。
「あれ、これって大腸菌にそっくりじゃね?」
元々高校で大腸菌に関する実習を行い、
今まで学んだことと、今学んだことのつながりが見えてしまった。
人生とは面白いですね。
何より高校時代に取り組んでいた大腸菌の実習が、
教授になってレトロウイルスという形で、
「今までやってきたことは、このため(レトロウイルス)にあったんだ」
発見した時、感動してたでしょうね、宮沢先生。
宮沢先生と新型コロナCovid-19の捉え方
今回の事件を語るうえで外せない出来事が、
宮沢先生から見る新型コロナウイルスことcovid-19への考え方を見ていきましょう。
京都大学の資料によりますと、
「ウイルスの知識があれば畏れなくていい」
次に先生はこう記しています。
「ウイルスに関して良く知らない人たちが、専門家としてふるまっている」
もちろん宮沢先生も全て知っているわけではないが、
8割以上はすでに知っている……のに、みんなだんまりをこいている。
気になった一文として
「影響力ある人が、本当は黒なのに、白といえば白になる。
黒だろといった人が炎上を含んだ攻撃にさらされる」
ここはほかの分野に強く実感できます。
(例をあげると長くなるので省略します)
幼児や生徒や学生に対するマスクに関する質問を受けます。マスクの防御効果は限定的であって、活動力が高い若者や子供ではほとんど意味はないと考えています。たとえ、100%安全で有効なワクチンがあったとしても、感染した方が強い免疫がつきます。子供は感染した方が後々良いはずです。1/
— Taka Miyazawa (宮沢孝幸) (@takavet1) June 5, 2022
宮沢先生によりますと、ウイルスと宿主(動物)はバランスをとっている。
ウイルスによって一番困る展開が宿主の死亡。
宿主が死なないように形を変えながら共生関係を築こうとしている。
女をつかずはなさずの関係に保つヒモ男みたいな存在ですね(笑)
そして対策として「1/100作戦」という形で、
難しい説明を省いて簡単に述べますと、
- 15秒以上の水洗いを行う
- お互いマスクをして飛沫を防ぐ
- 一番怖いのはウイルスでなく”不安をいざなう情報”
潔癖までは行かなくても、清潔を心がけた生活を送りましょう。
ということですね。
ここまでわかって、いよいよ本題に入ります。
事件の顛末
本日の京都大学医生物学研究所准教授 宮沢孝幸さんの伝統芸
これが京大准教授にふさわしいと行動と思いますか?
理屈で話すこと、理性的に話すことすら出来ずに、ただただ暴れるだけ
ただの駄々っ子です@univkyoto pic.twitter.com/jfQ07Ax29y— AnoSci (@ano_sci) June 4, 2022
宮沢教授のツイッターなどによりますと、
場所は小林よしのりさん主催のゴーマニズム宣言道場で起きた。
井上先生と意見が異なり論争となった。
宮沢先生が出て行こうとしたとき、ライター中川淳一郎さんが抑えた。
※中川さん、お疲れ様です。
はーい、色々気にして下さっていただきありがとうございます!台本はないです。ただ、今回は宮沢さんと井上さんで感染経路についてはぶつかることは分かっていました。そこを議論することにはなっていました。よって「来たか」というのはワシも思い、何かあった場合は制止せねば、は覚悟しました https://t.co/3vUc8pwidx
— 中川淳一郎 (@unkotaberuno) June 5, 2022
ショックを受けました。
「京都大学の教授が議論で負けそうだから、
あるいは快くない反論されたから、立ち去るって子供かよ」
違和感を抱いた部分が会場の笑い声です。
小林よしのりさんも突っ込みます。
「なんでヒステリックになるのよ」
会場内の多くが「宮沢先生がこう動くだろう」
予測していたかのごとく、彼はキレ芸かつ途中退席を行った。
昨日のゴー宣道場での激昂は大変申し訳ございませんでした。
感染経路については、私は井上先生とは見解を大きく異にしています。
私は糞口感染の可能性はあるものの、下水が完備されている先進国では大きな問題にならないと言う見解です。→— Taka Miyazawa (宮沢孝幸) (@takavet1) June 5, 2022
しかし僕のように初めて宮沢先生を知った人間として、
ただただドン引きしています。
この場がコントなら別に構いませんよ。
まじめな討論の場であり、
「帰る」言って立ち去る時点で、すでに説得力がありません。
動画インタビューなどでいいことをおっしゃっているからこそ、
僕はただ一言「残念」としか思いませんでした。
自説を真っ向から否定され、怒る気持ちはわかりますが、
だからと言って途中退席するのは良くないと、僕は考えます。