画像元:https://twitter.com/J08hBpdQrE6FAGY
今週土曜日の番組、
人志松本のすべらない話に
クリーピーナッツのR指定さんが出ます。
テレ朝深夜にやっていた
フリースタイルダンジョン。
Rさんのラップを聞いて
「このひげ兄貴、ただ物じゃねえ」
僕は震えましたね。
フリースタイルダンジョンは試合です。
お互いにラップという形で相手を批判しつつ、
歌として成り立つような芸術、遊びをし、
上手いほうに勝敗が突きます。
勝負なので勝つときもあれば、
負けてしまう時だってあります。
Rさんの勝ち負けについて、色々調べてみました。
素人なりに調べ、
対戦相手の唄も含めて聞き比べたところ……
クリーピーナッツ·R-指定の簡単な生い立ち
画像元:https://youtu.be/jOPWapsV3bc
はじめにR-指定さんの簡単な生い立ちから入ります。
本名野上恭平さん。1991年大阪生まれ、相方DJ松永さんより1つ下です。
インタビューによりますと、幼い頃からサザンオールスターズや中島みゆきさんを聞いていた。
Rさんによりますと桑田佳祐さんの歌い方はラップであり、
言葉を短く切り詰めながら、耳障りが良いように発音を崩し、
きちんと韻を踏んで歌っているところに影響を受けたと。
ヒップホップとの出会いは11歳。
SOUL’d OUTを初めて聞いて歌詞の内容や歌い方が面白かったとのこと。
何より耳障りがよく、以降CD販売店でラップを借り、たくさん聞きました。
※心底どーでもいい話。僕にとってヒップホップの出会いといえば、
ドラゴンアッシュのI LOVE HIP HOP。とても衝撃を受けた。
画像元:https://youtu.be/ok7SgObUzIg
聞いているうちに少しずつ口ずさむようになったものの、
当時の彼にとってラップといえば、不良しかできないのかな?
固定観念があり、なかなか一歩を踏み出せませんでした。
中学校2年になり、RHYMESTERを聞くようになってから、
「これは俺でもできる」と直感で悟り、
自ら歌を作り、ラップをやり始めるようになったのです。
※RHYMESTERといえば宇多丸師匠。
僕も彼がラッパーだと知ったとき、衝撃を受けました。
丁寧な批評を行う映画評論家だと思っていたので……
ちなみにRさんは小学校からバスケットボールクラブに入り、
中学校でも部に所属していましたが、ラップに進路を定め、退部しました。
また桃山学院大学時代、学費を滞納して除籍されたとのこと。
R-指定伝説を作ったフリースタイル
画像元:https://www.excite.co.jp/
R-指定さんといえば即興ラップの天才です。
動画を見るだけでも、いまだに笑いと震えに満たされます。
フリースタイルにかかわったきっかけを調べたところ、高校2年の時でした。
友達でラッパーのラードさんがフリースタイルの場を教えたとき、
Rさんが興味を抱き、すぐ梅田サイファーに行きました。
インタビューによりますと、ラップできる会場は基本縦社会でしがらみも多かった。
梅田はしがらみもなく自由にできた。朝までラップをしても、ちっとも疲れない。
そこで笑いと震えをもたらすラップを鍛えたのですね。
好きなものにはとことんのめりこむ。若いっていいなあ。
R-指定が負けるときの特徴を調べた結果
画像元:https://youtu.be/jOPWapsV3bc
僕はラップというかフリースタイルについて素人です。
いくつかの試合を聞いていますと、
お互い相手を罵倒しながらリズムや韻を踏み、そして自分を高めることを忘れない。
ただ相手を批判するときもあれば、相手の批判を利用して自分を高める技、
さらに批判中に直前の韻を踏んで盛り上げる力と、
歌一つにいろいろな技術や演出が問われます。
何より即興で歌詞を口ずさむとき、
観衆が「ああ、わかるわかる」と納得してもらわなければならない。
Rさんが負けた場合、たいてい相手の勢いにおされます。
くわえてRさんの即興ラップが大した芸術性もなく、あまり面白くない。
Rさんが負けたときの動画を見ていますと、
「確かに(当時の)Rさんをずばずば言い当ててる~」思いますね。
いくつか調べますと、晋平太さんやDOTAMAさん、
般若さん、サイプレス上野といった方々に負けたと。
ただ負けたからといって、そのままでいないのが彼の面白さ。
別の試合で以前負けた相手と戦ったとき、
きちんと歌詞に敗北した時の状況を入れていました。
R-指定の強みは芸術と想定外のつなぎにあり
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Rさんは歌詞のうまさと組み合わせに惚れます。
負けるとき、いくらいい歌詞でも今一つピンときません。
反対に勝つときはピンと来るばかりか、僕にすら笑いと震えをもたらすのです。
歌詞のうまさと面白さを示すエピソードとして、
R指定vsフォークさんとの試合にて、相手が「畑違い」と切り出しました。
畑違い→俺は俺のやり方で耕す→希望だ
するとRさんは「畑」から即興で歌詞を作り、
畑を荒らしてやる→畑荒らし→やなせたかし
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僕がRさんに惚れたの、即興歌詞のうまさと芸術性なんですよ。
よく畑からやなせたかし(アンパンマンの作者)につなげたなと。
韻一つから、一見関係性のない単語を強引に結び付けて、
リズムに乗せて相手を批判しながら、歌としても成り立つ面白さ。
結び付け方がほかのラッパーにあまり見ないと、僕は思っています。
相手のラップを聞きながら、同時に頭の中で創り上げるんですよ。
僕はとてつもない芸術だと思っています。
聞くだけで面白いし、相手の批判にもなっている。
単なる批判だと心に響かないんです。人を罵倒する笑いでも駄目なんです。
歌としても成立するし、汚い言葉を使わないで批判し、
笑わせてくれる喧嘩をこれからも楽しみにしています。
※上記画像左は見取り図の盛山さん、M-1残念でしたが、とても面白かった。
即興ラップとツッコミで異種業界漫才をやってもらいたい。