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今週金曜日放送のあさイチにてて
役者の柳楽優弥さんがでます。
僕が彼を初めて知ったのは、
当時子役かつデビュー作
「誰も知らない」で、
彼の演技が評価を受けていた時でした。
テレビで一気に褒められたということは、
いつ一気に落ちるのか……
思ってたら、予想通り彼は一度、
ある種の地獄を味わったのです。
地獄から生還を遂げ、
着実に技術(演技力)を磨き、
そして先日の金曜ロードショー
「ザ・ファブル」で
人の心を踏みにじる悪役を演じていました。
あ、あんただったのか!
柳楽優弥さんだと全く気付かなかった。
柳楽優弥さんの演技力は、
山田孝之さんや岡田准一さんなど、
多くの同業者から褒められています。
もちろん、スタッフは言うまでもありません。
演技のうまさについて、
僕も秘密があれば知りたい!
何か仕事に生かしたい!
(僕は役者ではありません)
思い、コツを調べてみました。
柳楽優弥の生い立ち
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はじめに柳楽優弥さんの簡単な生い立ちから見ていきましょう。
1990年東京都出身の2021年で31歳。
先日観た映画、ファブルでは
どう見ても30代後半のおじさんに見えてしまった。
※とはいえ、実際にファブルを見たとき、
そこまで憎いとは思わなかったな。
ファブルについてはこちらをお読み下さい。
彼が芸能界に入ったきっかけは友人でした。
友人が既に芸能界へ入っており、ドラマにも出ていた。
インタビューによりますと、
友人を見た後「周りを笑わせたい」理由から母親に相談し、
スターダストプロモーションに入ったとのこと。
映画「誰も知らない(監督:是枝裕和)」で、
柳楽優弥さんの表情がいいと監督からべた褒めされ、
連日テレビでも取り上げられておりました。
翌年、彼はカンヌ映画祭で
最年少かつ日本で初めての最優秀男優賞を受賞。
とにかくすごい新人が来た!
テレビで大きく取り上げられていたのです。
挫折と悟りの青年時代
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2004年(当時14歳)、誰も知らないを通して、
急激に柳楽優弥さんの環境が変わった。
インタビューで優弥さんは当時の自分を振り返っています。
「天狗なんてもんじゃない、質の悪い野郎だった。
撮影が怖かった、自信もなくなっていく。
理想の自分に近づけず、いらいらしていた」
次の一言は僕も大いに共感します。
「当時の自分が目の前にいたら、ぶん殴ってやりたい」
※上記画像はあれていたころの柳楽優弥さんでなく、
ヤンキー映画「クローズ」のキャラ。
2008年(当時18歳)に体調を崩して入院。
数か月後、薬の大量摂取によって病院に運ばれました。
この時、ワイドショーで「柳楽優弥、自殺未遂!」と
大きく乗っていたのを思い出します。
※後に柳楽優弥さんは「自殺未遂ではありません」と否定。
騒動があってから2年後に役者として復帰し、現在に至ります。
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ネット雑誌「hanako」のインタビューによりますと、
20代はとにかく迷いに迷いまくっていた。
演技の在り方、自身の心のよりどころ、
理想の自分の生き方、あり方、その他もろもろ……
演技についてもいろいろ思い詰めていた時、
「ターコイズの空の下で」という映画に出た際、
監督の一言で一つの悟りを得ました。
「コマーシャルっぽい演技はやめよう
(周りを意識しない、ありのままのあなたでいいよ)」
監督の一言で理想がどこにあるのか。
どういう演技を志せばいいのか、悟ったと述べているのです。
演技力がうまい秘訣は一石二鳥?
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柳楽優弥さんのインタビューを色々読み漁っていたところ、
護身術、乗馬、茶道、一級船舶免許などをとっていました。
色々な資格や技術を身に着けつつ、20代を乗り越えていったのです。
技術を身に着けた理由は仕事に役立つからというよりは、
趣味において「ないよりあったほうがいい」ためです。
もう一つは自分の腕前をファンに披露したいため。
自己顕示欲ですね。悪いことじゃありません。
例えば船舶の免許。
柳楽優弥さんは2009年にモデルの豊田エリーさんと結婚した。
新型コロナによる自粛生活によって、
おかげで家族と一緒に過ごす時間が増えた。
家族そろってアウトドアの生活を送り、
中でも釣りにはまってしまった。
いい場所で魚を釣るためには、船の免許を持っておいた方がいい。
結果、夫婦そろって船の免許を取得したのです。
画像元:https://youtu.be/1bTI7s3W1ak
雑誌Goodaのインタビューによりますと、
免許を取得した結果、もしかしたら船乗りの役で、
自分に仕事が舞い込むかもしれない……
趣味の延長でとりつつ、将来の仕事にも役立つだろうと、
目の前だけでなく、可能性のある未来に向けて動いている。
演技のうまさをもたらすコツの一つに、可能性の未来を上げます。
もしかしたら必要ないかもしれない。
でも、ないよりあったほうが、後々役に立つかもしれない。
何より体験と試行錯誤をしたんだ。
きちんと演技に生かすんだ。実態が伴っている。
だからとっておこう。仕事に使えなくても趣味としても生かせるし。
可能性のある未来、と僕は書きましたが、
一石二鳥のほうが表現としてふさわしいかもしれません。
監督と二人三脚で役を作る
画像元:https://youtu.be/qW3dN3TPPt4
シネマサイトのインタビューによりますと、
柳楽優弥さんが葛飾北斎を演じた時、監督と二人で決めたと述べています。
一つずつ演技の確認をとりながら、
二人で「この時、北斎はこういう理念で動いていたのではないか?」
役者一人で決めるのでなく、
監督と二人で細かく微調整を重ねながら決めていったのです。
演技は一人で成り立たない。
一人の後ろに何人の裏方いるのを、演者は自覚できているか。
そうとらえると、演技力は単に役者一人の力でなく、
役者一人にかかわった周りの力もあるのではないかと思ったのです。
裏を返すと「演技へたくそ」は、
役者の背後にいる人たちも教え方やアドバイスなどが下手!
と見ていいのかなと思いました。
あさイチインタビューに見る柳楽優弥の良さ!
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金曜日、柳楽優弥さんがあさイチプレミアムインタビューに出ました。
柳楽優弥さんのたたずまいがいいっす。
ツイッターでも柳楽優弥さんの姿勢をほめており、
一部気になった感想を拾い上げていきます。
「声も表情も作らない、ありのままが出ている。
柳楽優弥という人間が若い頃、色々な地獄を味わった。
一度は枯れたが、決して枯れたままでいなかった。
投げ矢らにならなかったからこそ、明るいたたずまいを表現できている」
他のインタビューを読んでいても、
柳楽優弥さんの姿勢が表れておりますね。もう一つ。
「ずっと学び続けたい。大変印象に残る言葉だった」
ツイッター実況を見ていて思ったことが一つ。
何かを学ぶのに遅すぎることは本当にないと思います。
僕なんか半年前に英語を勉強しなおしました。
今なら中学レベルの英作文なら何とかできる状態になったのです。
むしろ大人になってからのほうが、
学生時代にならった重要単語や意味について、
「そうか、こういうところで使うのか、こういう意味か!」
ある意味、物語の伏線を回収する状態に似ており、
とても面白いと僕は思うのです。
見てて勉強になった。いい俳優だ。