画像元:https://min-chi.material.jp/及び:https://prcm.jp/(ともにフリー)を元に加工
東方二次創作が大ごととなっています。
ゆっくり茶番劇というものがあり、
東方キャラなどによる小話を楽しむ作品であり、
みんな自由に使えた……はずだった。
ここにある動画投稿主が商標登録を行い、申請が通ってしまった。
結果、ゆっくり茶番劇をやるには
登録者に10万円を支払わなければならず、
ツイッターをはじめとして大いに荒れています。
ゆっくりシリーズは聞いていても、
別のゆっくりシリーズはお世話になっていても、
ゆっくり茶番劇について、僕は良く知りません。
そこで色々調べたところ……
ゆっくり茶番劇とは何か
ゆっくりの権利についてこんなのがあったんですね。 pic.twitter.com/dfIRcvbxXf
— アインナッシュ【おぎやん】 (@ML6vhnUty4vniDy) May 15, 2022
ゆっくり茶番劇は、同人サークル「上海アリス幻樂団」が展開する
「東方Project」の二次創作を示します。
現在YOUTUBEやニコニコ動画で「ゆっくり茶番劇」を調べると、
大半が商標登録案件ばかり出てくるため、
「本来のゆっくり茶番劇」を探すのが大変でした……
東方キャラ中心だけど、動画主によっては他のキャラも入れ、
ある人は異次元世界を、ある人はファンタジーを、ある人は戦記ものを、
ある人は恋愛ものを、ある人は漫画きららのような緩い展開を……
それぞれが思う作品を上げているのです。
本来なら他人の作品を使うため、
場合によっては権利料金も取られるはずですが……
ゆっくり茶番劇の話は耳に入りましたよー。
法律に詳しい方に確認しますね。— 博麗神主 (@korindo) May 15, 2022
上海アリス幻樂団の主催者であるZUN神主は心が広いため、ほとんど無料で使えます。
だから自由にイラストを描ける。音楽を創れる、ゲームを創れる、
ゆっくりシリーズを使って動画や物語を作成できる。
※ウマ娘の場合、一部のイラストに対して規制の動きをとっています。
東方シリーズは規制など現段階でありません(R18含めて)。
今回大ごとの発端となった動画投稿主、柚葉さんのゆっくりです。
ある動画では「あるあるネタ」を、別のネタでは東方キャラとの生活を。
別の動画では北朝鮮アナウンサーがYOASOBIの夜に駆けるを歌い、
さすがに吹いてしまいました。
(これはゆっくりシリーズと全く関係ない)
ゆっくり茶番劇が商標登録された,どうなるの?
#ゆっくり茶番 投稿者各位
この度、当社は「ゆっくり茶番劇」商標権を取得いたしました。⚠️今後、当該商標をご利用頂く場合はライセンス契約が必要となる場合が御座います。
✅詳細は下記URL「商標使用に関する要網(ガイドライン)」動画版をご確認下さい。
▼YouTube▼https://t.co/U0D1FbSAxJ pic.twitter.com/yvU1k4T50y
— 柚葉 / Yuzuha【祝!ゆっくり茶番劇 商標登録】 (@Yuzuha_YouTube) May 14, 2022
今回、動画投稿者の柚葉さんが、
「ゆっくり茶番劇」の商標権を取得してしまった。
ねとらぼによりますと、今後ゆっくり茶番劇を行う際、
商標使用許可申請書の提出と年間で10万円の使用料が必要とのこと。
いきなりツイッターで告知があったため、色々と大騒ぎになっています。
色々調べていると、動画投稿主の柚葉さんは今から2か月以上前に、
「ゆっくり茶番劇」の商標登録を申請し、特許をとった。
特許及び異議申立期間が2か月以上過ぎた時点で発表したため、
異議申し立てすらできなくなったのです。
5/15(日)現在、Twitterトレンド入りした私達の商標の件「#ゆっくり茶番劇」について「ポケカメン様(@GC5R5OGIKgV0yvz )チャンネル登録者数38万人」が取上げて下さいました!!
※動画中にある発言についてですが「ゆっくり茶番劇」は文字商標であり、版権キャラクター等は一切関係御座いません。 https://t.co/1i26upQyeQ
— 柚葉 / Yuzuha【祝!ゆっくり茶番劇 商標登録】 (@Yuzuha_YouTube) May 15, 2022
色々調べたところ、
「ゆっくり」という単語を使うと「ゆっくり茶番劇」の略語と捉えられ、
申請書と使用料が必要になってしまう。
※拒めば裁判沙汰になる
一方で「ゆっくり実況」や「ゆっくり授業」など、
「明らかにゆっくり茶番劇ではありませんよ」の場合、
類似はしていても別の言葉・分野だからセーフの可能性が高い……
とのことですが
「これも茶番劇の一つだ」認定されて裁判沙汰になる確率もあるとのこと。
また上記ツイート内で「文字商標に関する特許」をとっただけで、
版権キャラクターはかかわっていない=自由に使っていいとのこと。
さらに本人のツイートによりますと、
東方を使わなくても市販キャラクターで十分ゆっくり茶番は成り立つため
東方のガイドライン違反をしていないと述べています。
もちろん多くの人は納得していません。
ゆっくり茶番劇商標登録以降に危惧する未来
茶番劇の商標登録が許されるならゆっくり実況とかなんならゲーム実況でさえ商標登録の可能性があるのか…
これはYouTube的にもアウトな気がするしGoogleも動くのかな— とこ。 (@tokokoko_YMM4) May 15, 2022
今回の件を通し
「この手が使えるのか、だったら……」
次々と上海アリス幻樂団以外の第三者がビジネスチャンスに気づき、
片っ端から商標登録を行い、同じ請求ができてしまう。
現在「文字商標」のみ登録されていますが、
他の人が別の文字や最悪、画像などにも商標をとってしまう。
すると動画を自由に作成したくても、
神主であり原作者サークルが許可を出しても、
全く無関係の第三者が「NO」といえば違法となってしまう。
「YES」になる場合、お金を払わなければなりません。
結果、ゆっくりシリーズは衰退あるいは縮小化し、
無関係の第三者によって文化もしぼんでいくのではないか。
ファンが楽しんでる二次創作をその作者でも原作者でもない第三者が勝手に商標登録
↓
しかもそれを異議申し立て期間の過ぎた日に公開する
↓
異議反論すべてを誹謗中傷として受け取り訴えるぞと脅す
↓
なんなら公開してる名前や住所は本人ではなく手続きする為名義を借りた他人完全にヤクザの手口
— 安音ユノ (@sinyunosan) May 15, 2022
「どうしても”ゆっくり茶番劇”という文字を入れないとだめなんだ」
という人はお金を払うのかもしれませんが、
多くの人は「お金を払うの馬鹿らしい」感じ、
別の言葉を開発するか、離れていくでしょう。
離れていくと東方シリーズがどーでもよくなり、衰退が待っている。
今まで「簡単な規約さえ守ってくれれば、無料でやっていいよ」
暗黙の了解な部分に対し、いきなり第三者が
「使用料及び許可書を取得しないと使えません」
来られたら、そりゃ動揺し怒りますよね。
現在、東方サークル関係者が弁護士に話を聞いて対応しているとのこと。
署名運動も起きており、大規模な活動となっています。
そしてこの展開が僕の危惧する通りに向かうのか。わかりません。