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今朝、ツイッタートレンドにて、
うる星やつらが入っておりました。
放送40周年、おめでとうございます。
今だから語れるうる星やつらの裏側。
当時、うる星やつらは
PTAに目をつけられ、
打ち切り候補No1だった。
クレームを無視し、
無事最終回まで放送できたのです。
※2か月前、
名探偵コナンでうる星やつらの主要キャラを
演じた声優が二人そろって登場し、
うる星やつらパロディを行ったのも懐かしい。
当時の打ち切り事情及び時代を深く調べた結果、
「これは大切にしよう」
思ったのです。
うる星やつらの大まかなあらすじ
うる星やつら"ラムちゃん"が生まれたきっかけ。
「ラムはね……劇画村塾で生まれたの。」
「劇画村塾でキャラクター製作の課題が出てね。そこで宇宙から雷様の女の子がやってくるっていうプロットを描いたの。」
(『カメントツの漫画ならず道 2』小学館、P101)https://t.co/jvMFYBapyG— 本ノ猪 (@honnoinosisi555) October 14, 2021
まずは簡単なあらすじを書きます。
宇宙人の鬼族と地球にいる人間が鬼ごっこで、
地球の今後をめぐる争いを行った。
宇宙からはラムちゃん、地球からは諸星あたるが選ばれた。
地球侵略が免れる代わりに、ラムが諸星家へ住み込んでしまい、
ドタバタ逆からラブコメ、そして……
うる星やつらは高橋留美子さん原作の漫画で、
いくつかのラブコメ作品に影響を与えた作品です。
主にツンデレ、ビキニ姿のセクシー系ヒロイン、口癖「だっちゃ」、
他いろんな意味で萌えや新たなヒロイン像を創り上げていった。
島本和彦さん原作の漫画「アオイホノオ」にて、
高橋留美子がいかに化け物だったか!
またバキの作者である板垣恵介さんが通っていた、
漫画学校の講師に高橋留美子さんがいてびっくり。
バキが美男子で描かれているのは高橋さんのアドバイスによるもの。
高橋留美子さんはギャグとシリアスの振れ幅が半端ない一方、
ギャグもシリアスも演出が濃くないんですよ。
境界のリンネとMAOの振れ幅が大きくて、
ギャグありとなしでここまで変わるのか。
同じ漫画を読むとびっくりしますよ。
似た演出家としてあだち充先生が降ります。
こっちもバトル(野球)演出は淡泊ですが、はまると面白い。
さささっと読めてしまうのです。
アニメうる星やつらが打ち切りを回避できたわけ
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うる星やつらは1987年に漫画掲載を行い、すぐアニメ化になりました。
アニメはなんと4年放送、6本の劇場版、12本のOVAが作られたとのこと。
うる星やつらには押井守さんがチーフディレクターとして活躍していました。
押井守といえば攻殻機動隊の監督(上記画像)であり、
うる星やつらの劇場版が監督としてのデビュー作品だったのです。
うる星やつらのはラムちゃんがビキニ姿、
あたるの下品な行為、その他もろもろの要因で、
常に視聴者(主にPTA、親御)のクレームが絶えなかった。
クレームを出す理由の一つは、子供たちがまねをするからです。
子供はいろんなものから影響を受けます。
先日、姉と姉の子が僕の家へ遊びに来た時、
姉の口調を真似し、品の悪い言葉もあって、
「子どもは親から学ぶんだなあ」改めて思いました。
子供が学ぶ対象は親ばかりでなく、アニメ他からも真似ます。
僕だってそうだったのですから。
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視聴者の猛烈なクレームに対し、押井守監督らは「無視」を決めた。
今の時代だったら、場合によってはこちらの議連が動くかもしれません。
深夜放送ならともかく、平日夜なら確実に動くでしょう。
※深夜放送なのにBPOに対して
「性的だ、うんたらかんたら」と、クレームを入れてくる奴はいる!
その前に子供を寝かせろよ、夜更かしさせんなよと思うのだが。
作品上、ラムちゃんの鬼ビキニ衣服や
お色気演出は絶対抜いてはいけない描写です。
作品でも抜いていい要素と、
抜いたら面白さどころか、作品の世界観が全て崩れる、
絶対に譲ってはならない、曲げてはならない設定があります。
相手がどれだけ強い圧力をかけようとも、
絶対曲げてはならない設定に関して、断固守る姿勢。
※クレーム無視もその一つ
アニメ制作側が絶対折れてはいけない圧力に屈しなかったからこそ、
面白さを維持できた、強く考えています。
なぜうる星やつらは女性人気が高かったのか?
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うる星やつらがツイッタートレンドに上がり、
いくつかツイッターを読み漁っていたところ、
うる星やつらは男性人気はもちろんだけど、女性人気が高かったとのこと。
普段漫画やアニメを読まない人にとって意外と思われるでしょうが、
男性向けラブコメは女性人気が高くないと、掲載継続も難しいです。
お色気要素たっぷりなのに、
時に女性へ対するハラスメントとも取れる言動なのに、
それでも女性がうる星やつらを受け入れる。
作者が女性だからでしょうか?
女性だから女性のツボをわかって描いたという部分はあるでしょう。
かわいいは男女ともに好かれる理由の一つですが、
僕はここを上げたい。ラムちゃんは一途な子です。
あたるがバカなことをしようとも、ラムちゃんは一途に思い続けていた。
ぶれずに生きる姿勢が女性人気をつかんだと思っているのです。
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女性人気の理由についてもう一つ、
noteというサイトにあったうる星やつら考察を読んでいると、
ラムちゃんは得体のしれない存在だ。
宇宙人だし、押井守監督はもちろん、原作者ですら、
ラムちゃんはよくわかってない、理解できないと述べている。
わからない部分の多さこそ、ラムちゃんの魅力じゃないか?
人間、わからない部分はわかろうとしたとき、
だんだんひかれていく傾向にありますね。
例えるならミステリーです。犯人は誰かを探す感覚に近い。
重要な設定:悪いことをしたら後で制裁がくる
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うる星やつらはあたるが悪いことをすると、
何かしらの形で制裁がやってきます。
ドラえもんでいう、のび太らがバカなことをしたとき、
最後は必ずしっぺ返しが来るのと同じです。
しっぺ返しがあるから、うる星やつらは不快感なく読めるのです。
境界のリンネでも主人公の親父(クズキャラ)にも、
最後は何かしらの形で制裁が来るから、ギャグとして成り立つのです。
※全巻うる星やつらを読んでいないから、
もしかすると、あたるが制裁を回避した回もあるかもしれません。
もし、あたるが浮気を含む悪いことをしても、
何かしらの制裁描写がなければ、多くの読者があたるに不快感を抱いたでしょう。
バランスをとる姿勢が作品の魅力を作るんじゃないか?
僕は考えています。