画像元:https://twitter.com/hanyo_yashahime
昨日、高橋留美子先生原作、
うる星やつらがアニメ放送40周年ということで、
たくさんのツイッターでお祝いコメントがありました。
そしたら今日、なんと高橋留美子先生が
アメリカのマンガ大賞である「ハーベイ賞」に
殿堂入りしたという報道が!
昨日と今日、それぞれ違う話題で
高橋留美子先生のテーマが上がるとは!
最近、高橋留美子先生は注目されてますよね。
だからちょっと嫌な予感もあるのです。
高橋留美子の簡単な生い立ち
画像元:https://youtu.be/Nk35KMHPfws
始めに高橋留美子先生の簡単な生い立ちを書きます。
1957年新潟県生まれ。2021年時点で64歳です。
お父さんは医者であり俳人であり水墨家でもあるとのこと。
幼い頃からお兄さんが読んでいた漫画「少年サンデー」を読んでいた。
中学生になると友達(同じ漫画家の近藤ようこさん)とサークルを設立。
週刊少年マガジンに原稿を持ち込んだものの落選しました。
ここで漫画家の夢をあきらめようかと思ったとのこと。
大学になると上京し、劇画村塾に入って、
大学在学中にデビュー作を書き上げ、
卒業後「うる星やつら」を書いたのです。
画像元:https://twitter.com/rumicworld1010/
その後はめぞん一刻や犬夜叉、らんま1/2、人魚シリーズ、境界のりんね、
そして現在サンデーでMAO(上記画像)を連載しております。
同時に日テレ系では犬夜叉の続編、
半妖の夜叉姫を放送しているのです(漫画未掲載)。
今年になって公式ツイッターアカウントを設置し、
大きな話題を集めているのです。
僕が高橋留美子先生を初めて知ったのが、
漫画でなく学研の図鑑シリーズでした。
最近だと学研で戦隊シリーズ、キン肉マンの超人シリーズを出しており、
昔子供だった人たちが購入していますよね。
※ウルトラマンかガンダムが出たら、買おうか考える
漫画の項目があり、高橋留美子先生が顔つきで乗っていたのです。
眼鏡をかけて、水玉模様のワンピースを着ており、
「どこにでもいるおばさんだなあ」と子供の僕は思いました。
タレントと違って基本、裏方ですもの。
高橋留美子先生の1日の生活が怖すぎる
去年、読者の方よりいただいた高橋留美子先生のQ&Aを再掲載いたします。明日から毎日19時に1つずつアップしますね。まずは1つ目の質問です。
「高橋留美子先生の1日のタイムスケジュールを教えてください。」 pic.twitter.com/0WZO9djk7c— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) June 1, 2021
ツイッターで高橋留美子先生が1日の生活を述べていました。
朝はペン入れ(下書き)を行い、
昼から夕方まではフリータイム(+勉強)
夜はひたすら仕事、翌朝に仮眠をとってまた仕事。
高橋留美子先生の返答です。
>打ち合わせに1日(3〜4時間)、ネームに3日、作画に2日半ほどです。
まずは担当編集者との打ち合わせ。グッズの監修や雑談をしながらだんだんと次の話になっていきます。…
続きは質問箱へ #Peing #質問箱 https://t.co/ThrESOl4mO
— モリケン/週刊少年サンデー編集部 (@moriken1ban) May 21, 2020
もう一つが高橋留美子先生の編集者ツイートから、
3時間ほど打ち合わせをした後、
ネーム作業(絵コンテのような作業、
下書きかつ物語の軸であり、色々なやり方がある)に最も時間をかける。
ネームが終われば、後はひたすらペン入れ、トーン、セリフ、
そして微調整を行って完成すると。
先日なくなったさいとうたかをさんをはじめ、
多くの漫画家を見ててすごいなあと思うのは、
ハードスケジュールにもかかわらず、
よく今でも徹夜できるわ、6日で漫画を描き上げるわ、
何より余裕を作っているわ……
今の僕がやれと言われたら、数日でダウンしちゃいますね。
だからある日突然死!となっても不思議じゃないのです。
さいとう先生もすぎやまこういち先生も、
僕らにとっては突然おなくなりになった印象が強い。
今回、高橋先生は米ハーベイ賞をとりました。
いいことが次々起きると、だんだん死に近づきつつあるのでは?
それも突然死といった意味で。
漫画の展開で考えてしまうと、とてもうれしいしお祝いする反面、
嫌な死亡フラグにも思えてしまうんですよね。
米ハーベイ賞はどれだけ権威あるの?
画像元:https://books.rakuten.co.jp/
米ハーベイ賞について、僕は初めて聞きました。
米国のマンガ大賞に興味ないからでしょう。
作家・芸術家である ハーヴェイ・カーツマン(1973没)さんの名を冠した
米国の漫画大賞であり、日本作品も海外部門で入っています。
チェンソーマンの作者藤本タツキ先生いわく、
もっとも偉大な受賞でうれしすぎるとのこと。
日本の作品も進撃の巨人、ヒロアカ、AKIRAなどが入っています。
※チェンソーマン(上記画像)、よく少年ジャンプで載せたよ。
今回、手塚治虫先生に続いて高橋先生が殿堂入りとなった。
受賞できた理由についてはわかっておりませんが、とにかくおめでとうございます。
高橋留美子先生、去年は紫綬褒章(日本の学術、芸術、技術開発等の功労者をたたえる)をとり、
すごい勢いで受賞していますね。
高橋留美子の編集者が語る仕事論
画像元:http://www.miyakomainichi.com/
最後に高橋留美子先生を良く知る編集者のインタビューが、
文春オンラインに乗っていたので紹介します。
担当編集者によりますと、高橋留美子先生はアドリブが強いとのこと。
先生はまずキャラと舞台設定を決めてしまう。
後は誰がどうなるかは描いていくうちに決まっていくと。
※その場その場で決めていく様をアドリブといいます。
一方、今回のMAOはダークミステリー要素が強いため、
きちんとストーリーラインを立ててやっていると。
もう一つが永遠の“中2病”。
自身が中高生のころ、よく漫画を読んでいた。
主に彼らが楽しめる作品を描いていきたいと。
次にふっと気になったものから妄想を浮かべることです。
編集者の例として、宮古島へ旅行した時、焼却炉があった。
多くの人は「ただの焼却炉」と捉えた。
高橋留美子先生は「焼却炉」から次々物語を浮かべていった。
誰が、いつ、どんな目的で、どんな結末があったのかなど。
そして物語を作る際は「面白い嘘を描く」のがポイントとのこと。
ただの嘘ではいけないし、面白くなければ人もついてきません。
後は大量のインプット。言うまでもありません。
いやあ、色々勉強になりますね。
受賞、おめでとうございます。
でも体調にはお気を付けください。