追悼水島新司!現在までの作品に関する最大の功績は絶対コレ!



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また一人、昭和の大物がなくなりました。

野球漫画といえば水島新司さん。
先週肺炎のためお亡くなりになりました

82歳。ご冥福をお祈りいたします。

所で気になるのが一つ。

水島新司はどんな影響を与えたのか。

調べたところ……これが一番でかい!
いや、この人がいなければあの業界は今頃……

 

水島新司の生い立ちから死まで

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はじめに漫画家水島新司さんの生い立ちを語ります。

1939年新潟県生まれ。

お父さんがギャンブル依存症で貧しい生活を送り、
中学を出て働かざるを得なくなった。

最初は板前になると決めていた。

17歳に貸本屋にてさいとうたかお先生の作品に出会い、
漫画家になると大きく進路を変えた。

睡眠時間を削って漫画投稿にいそしんだ。

58年に漫画コンクールにて入選をはたし、
そこから水島青年は漫画家になるべく親を説得した。

最初から野球漫画を描いたのでなく、
ギャグものや歴史ものを描き、69年に野球漫画を描くようになった

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マガジンでは「野球狂の詩」、チャンピオンで「ドカベン」
そしてビックコミックで「あぶさん」を連載しました。

83年にはそれぞれの個別かつ雑誌も違う、
自身が作った野球選手を一つにまとめ、試合をさせる、
クロスオーバー作品を作っていった

※彼がクロスオーバーの先駆者とのこと。初めて知った。

また現役野球選手からの要望によって、
ドカベンは高校からプロ野球編へとコマを動かすなど、
人気作品の正統続編を描くようになった。

ところが2020年に突如漫画界から引退を発表し、
先週肺炎を患って、82歳でこの世を去ったのです。

※水島先生はもしかしたら例のウイルスを患っていたのかもしれない。
例のウイルスから肺炎を患ってなくなる人がいたので。

昭和-平成-令和と三代に続いて漫画を掲載し続けた先生。
本当にお疲れ様でした。

 

水島新司が現実に与えた世界

本題に入る前に一つ。
僕が水島先生の中で思い入れがある作品はあぶさんです。

あぶさんは景浦安武という南海ホークス所属のおっさんが主人公で、
とても人情味あふれてて、笑える面白さはないけど、
この世界に浸っていたいなあという空気がありました。

※ほかの人の感想をいろいろ調べたところ、
あぶさんは時に突拍子もない行動をとり、意外過ぎて笑ってしまいました。

さて水島先生の作品は野球界にどんな影響を与えたのでしょう?

まず僕がすっと思い浮かんだのが、
甲子園あるいはプロ野球界に女性選手を呼び込んだことです。

水原勇気というキャラで、現在のプロ野球規則では無理だけど、
例外を作って選手として登録された。

後に吉田えり(現実にいる女性)さんが、
男子に交じって選手として登録し、他チームと戦ったのです。

また女子プロ野球もできたのですが、
なんと2021年12月をもって、プロ野球女子リーグは無期限休止とのこと。

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次に男性プロ野球選手らへの影響を見ていきますと、
まずは松坂大輔元選手がドカベンに実在キャラとして現れた

他にもソフトバンクの和田毅投手も作中内に出て、
「フォームの特徴をきちんと描いてくれた。うれしい」語った。

くわえて水島先生が野球漫画を描いた結果、パリーグの人気向上につながった。

野球は巨人他率いるセリーグが有名であり、
パリーグはどちらかというと有名でなかった

あぶさんなどで多数のパリーグ選手(実在する人々)を出し、
あぶさんらと名勝負を繰り広げた結果、

「漫画でこうなら実際はどうなのか、興味ある、見てみたい」

パリーグ動員数に貢献した。
僕としてはこれこそが最大の功績と考えます。

パリーグ関係者が水島先生に頭を下げて、
広告という形でパリーグ所属選手を出してもらったのではありません。

先生の作品一つで大勢の観客を呼び込んでしまったのです。

当時の球界関係者はびっくりしたのではないでしょうか?

他にもキャッチャー(山田太郎)のすごさを再認識させた。

漫画業界はもちろん、現実の世界にも影響を与える。
水島先生の仕事は本当に大きかったんだなと思うのです。

 

水島新司が一番驚いたことに共感

水島先生が漫画を描いていて一番驚いたこととして、
ネーム(下書き)では岩鬼選手が三振する予定だったのに、
本番(ペン入れ)ではホームランを打ってしまった。

当初考えていた展開と違う、
作者自身も想定してなかった展開へ向かってしまった。

原因についてツイッターでいろいろ考察があり、
僕が「なるほど」思った意見がこちら。

バッティングフォームを上手く描けると、ホームランにしたくなる。

ペン入れ時に水島先生が岩鬼三振を描いた際、
あまりにもきれいかつホームランを打ちそうな絵を描いてしまった。

「これで三振はあまりにももったいない」

葛藤が起きて、ホームランへ変えてしまった。

キャラが先生を変えてしまったという例であり、
他の漫画家や作家も水島先生のような体験をしているのではないでしょうか

改めてご冥福をお祈りいたします。