画像元:https://twitter.com/nikkan_yakyuude
まさか事件の目撃者になってしまうとは……
某動画サイトでたまたまオリックスとDeNAの試合を見ていました。
DeNA嶺井博希選手がボールに対し、
フルスイングでバットを振って空振り……事件は起きました。
オリックスキャッチャー伏見寅威選手の頭に、
嶺井博希選手のバッドが直撃。
伏見選手はその場に倒れ、
ツイッターには「伏見大丈夫」トレンドが上がり、
さらに場内ブルーシートに覆われるという、
「本当に無事だろうか……」びっくりしたのです。
ところでツイッターではこんな声が上がっていた。
「嶺井博希選手に責任がある/ない」
この件について、どっちなのでしょう?
フォロースルー(バットを振った後)事件の概要
https://twitter.com/DeNA_ARAKAKI/status/1531579511971913729
ツイッターにある上記動画を見てください。
おもいっきり嶺井博希選手のバッドが、
伏見寅威キャッチャーの頭を直撃しています。
バットを最後まで振り切る動作をフォロースルーといいます。
キャッチャーのヘルメットは基本、
バッターと同じでスチロールに覆われており、
普通の野球帽子に比べて固い作りとなっているのです。
事件当時「おそらく大丈夫だろう」思っておりましたが、
病院で検査を受けて、無事だったとのこと。
普通の野球帽子なら、最悪死んでいたでしょう。
伏見寅威の簡単な生い立ち
画像元:https://youtu.be/AjbdZqjyksw
ここで伏見寅威(とらい)選手の簡単な生い立ちを見ていきましょう。
1990年北海道生まれ。
名前の由来はラグビーのトライ(相手陣営にボールを入れる)から。
小学校3年生から野球をやりはじめ、監督からキャッチャーを命じられた。
東海大学へ通い、ジャイアンツのピッチャー菅野智之選手とバッテリーを組んだ。
世界野球選手権に出場、卒業後はドラフト指名を受けて、
オリックスに入団、現在に至ります。
チームのムードメーカーであるばかりか、
キャッチャーだけでなく打者としての腕も評価が高いとのこと。
嶺井博希の簡単な生い立ち
もう一人の主人公、嶺井博希選手の生い立ちを見ていきましょう。
1991年沖縄県生まれ。
伏見選手が北海道に対し、嶺井選手は沖縄ですか。
彼は小学校1年生から野球をはじめ、投手と捕手を務めていた。
以降、捕手として活躍。
沖縄尚学を出た後は亜細亜大学に入り、
ドラフト会議にて横浜から指名を受けた。
彼も伏見選手と同じ、キャッチャーでありながらバッターとしての成績が良い。
一方で嶺井選手は声(ハスキーボイス)に特徴があり、
一時期課題として「チームを引っ張っていける声になること」あげられた。
※動画を再生し、実際に彼の声を聴くと、
「ああ、沖縄の人だあ。この緩さ!」と僕は思いました。
嶺井選手の声に惹かれるファンも多く、
ヒーローインタビューでは「何を言っているかわからない」
ネタの一つとなっているとのこと。
二人の選手を軽く見ていきました。
どちらも捕手かつ打者としても大きく貢献しています。
嶺井博希選手が悪いの?悪くないの?
伏見捕手の続報。意識がしっかりしているということで、それは何より。嶺井博希捕手が振り切ったバットが頭に当たりました。
【オリックス】伏見寅威、バット後頭部直撃「頭部打撲」も意識しっかり 試合出場は状態見て https://t.co/7YXtICWNzs
— 斎藤直樹 日刊スポーツ (@saito_nikkan) May 31, 2022
今回の事故を通し、嶺井博希選手の打ち方について
- 悪い
- 悪くない
二つの意見があったのです。
まず「悪くない」側として、あくまでもフルスイングによる事故。
ホームランだと思って思いっきり力を振ったけど外れた。
勢いあまって後ろにまで力を向けてしまった。
また嶺井選手も自分のしたことを自覚している。
彼を追い詰めるのはいろいろと良くない。
https://twitter.com/pirahu_rancham/status/1531580325620772864
一方で「悪い」という立場だと、
あそこまで大きく振りかぶらなくても、途中でバットを止められたはず。
ある意味「自分のことしか考えていない」という見方です。
一つ言える事実として、嶺井博希選手はわざと伏見選手を殴ったのではない。
バッドの遠心力に身をゆだねるのでなく、
きちんと自分で反対の力を入れていれば、十分抑えられた。
僕の意見は故意でないから「悪くない」という立場です。
しかし今回の事故を通し、再び同じ事故を繰り返さないために、
フルスイングによる強打で相手選手の命を縮めさせないためにも、
バッティングコーチが中心となり、指導しなければなりません。
フォロースルー事故を起こさないための力の落とし方を。
今回伏見選手は助かりましたが、一方でいつ死んでもおかしくありません。
医学でも僕たちはもちろん、
医者の常識を簡単に超えた病気、症状があるので。
里崎「キャッチャーに責任がある」
最後にフォロースルー事故で調べたところ、
元選手(捕手)の里崎智也さんがPAGEというサイトで語っておりました。
里崎さんの話によりますと、キャッチャーの技術不足が原因で、
フォロースルー事故が起きるとのこと。
キャッチャーがバッターにぶつかりそうな位置にて、
ピッチャーからのボールをとろうとしている。
捕手はできるだけ前に出て、ボールをとりやすい。
一つがワンバウンド対策のため、一つが盗塁阻止のため。
自分を意識しすぎるあまり、
バッターとの距離を怠る危機管理能力に原因があると語っていたのです。
キャッチャーは本当に大変な仕事と、僕は改めて悟りました。