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今朝のツイッターで気になる怒りがありました。
ジャーナリストの有本香さんが、
自身も編集者の一人として担い、
作家百田尚樹さん著「日本国紀」について、
第三者が民明書房(男塾)をネタにして、
日本国紀をこき下ろし、彼女が怒った。
最初「何ネタにマジレスしちゃってるの……」
有本さんに対して思いましたが、
よくよく見ると、彼女が怒る理由はもちろん、
男塾(民明書房)にも失礼だなと思ったのです。
そりゃ怒るわ。
有本香の簡単な生い立ち
民明書房という出版社の存在をこのツイートで初めて知りました。このアカウントが引用している内容はもちろん事実無根であり、『日本国紀』とその関係者・版元への名誉毀損の疑いがあります。 https://t.co/rkGhZrS1sD
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) December 26, 2021
はじめにジャーナリスト、有本香さんの簡単な生い立ちを書きます。
1962年奈良県生まれの2021年時点で59歳。
静岡県伊豆に引っ越し、東京外国語大学を出た後、
雑誌旅行会社に10年ほど勤めました。
編集長として活躍なさった後、独立。
編集プロダクションを設立し、
自身もジャーナリストとして活躍しております。
現在でいる番組の一つが虎ノ門ニュース。
そう、先日議員に立候補した武田邦彦さんが出ていた番組です。
武田邦彦さんについてはこちらをお読みください。
民明書房とは何か?特徴は?
画像元:https://note.com/fumiken/n/n3f2b33ac2d5d
続いて民明書房とは何か、簡単に説明します。
漫画を読んでいる方なら「男塾のネタだ」思うでしょう。
漫画での使い方一例として、
例えば主人公あるいは敵キャラなどが特殊な技を使って、
相手を倒したり、誰かを助けたりした。
その時「こんな技があったんだよ」、
「民明書房にすべて記された内容をやっているんだよ」と、
引用の一つとして紹介されるのです。
「太公望書林」「ミュンヒハウゼン出版」「曙蓬莱新聞社」と、
民明書房以外にも架空の出版社があります。
僕が子供のころ、男塾はあまりにも濃すぎて読まなかったのですが、
数か月前にたまたま書店で見たとき、読んだら腹抱えて面白かった。
ネタにマジレスとは男塾を示すのだなと思ったのです。
https://twitter.com/TzCNjhNhXorGQ4X/status/1265794993303642112
一方で不思議な説得力もあるせいか、
知恵袋によりますと当時小学生だった子たちは、
「実際にあると信じていた」
本気で信じてしまう子も多かった。
大人の僕も一部は信じてしまいそうになりました。
引用元の一つに「中国拳法」があり、
「体で不思議なことができる中国人がいるんだ。
中国拳法で実際にやれる人がいてもおかしくない」
中国に対するイメージもあってか、妙な説得力を持つのですよ。
ネタとはわかってても、一部は実在してると思ってしまう、
宮下あきら先生の説得力に脱帽です。
正しい民明書房の引用
https://twitter.com/kensyuu12/status/1475074717006835712
今日、ある人が民明書房をネタに、
有本さんが編集者の一人として参加した本、日本国紀を侮蔑する画像を載せた。
編集者の有本さんの目に留まり、
彼女は民明書房は実在するものだと思っていた。
多くの人は僕を含め「ネタに何マジレスしてんの」捉えた。
ところが第三者が引用した民明書房を読むと、僕も不快な気分を抱きました。
「日本国紀は誤謬と剽窃が多すぎて、
出版社から突き返されて、幻冬舎で販売された」
しかも民明書房刊から「歴史偽造ファンタジーと日本会議」と、
ツッコミどころがある書き方に呆れたのです。
民明書房に記載された内容は技や出来事の成り立ちを大真面目に書きながら、
特定の誰か・何かをこき下ろす言葉を書いていないこと。
二つ目が民明書房から刊行された本が「歴史偽造ファンタジー」であり、
否定的というより侮蔑を含む言葉を使っていること。
民明書房で本を出すなら
「偉人も知らない歴史」といった、否定を使ってもいいけど、
侮蔑は含まれないタイトルで出すと考えるのです。
民明書房が何たるかをわかっていない。
大河内民明丸(男塾内に出てくるキャラ)からぶっ飛ばされますよ。
へえ。どうしてアカウントまで削除したのかしら。他人を小馬鹿にして面白がるネタツイートだったのなら、それこそマジにならず堂々とふざけてたらいいのに。 https://t.co/NEvc6JIGs6
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) December 27, 2021
その後、侮蔑ツイートを載せた人はアカウントを削除し、雲隠れしたとのこと。
ツイッターアカウントを即座に消して雲隠れする技、
民明書房出版のどこかに記載されているはずです。
彼はそれを使ったに違いない。
清風堂書店の「歴史改ざんファンタジー」POP
すべての本を自分で発注する必要のある当店のような本屋にはこの手の本は並びませんが、問屋からの配本(=これが今日の新刊ですよ〜と自動的に納品される仕組み)がある本屋では、せめてもの抵抗としてこのような手段をとることができる、という好事例ですね。https://t.co/uDZJUY8eQb
— 本屋lighthouse(ライトハウス)〈幕張支店〉12/27〜1/4おやすみです (@book_lighthouse) December 24, 2021
日本国紀は2018年に出された本であり、
歴史に関する本では多くの話題を呼びました。
天皇に関する記述が間違っているをはじめ、
今回改定した後も「ここが間違っている」という指摘もあった。
僕も話題になっていたので読みました。
僕は歴史家でないから、詳しい間違いなどはわかりません。
教科書ではないな。読み物としては大変面白かった。
(歴史の教科書は文、資料、画像を載せますから)
歴史の教科書だと一言添える程度の人物について、
日本国紀は焦点を当てているから、気づきもあって面白かった。
そして先日大阪は梅田にある清風堂書店で、
「歴史改ざんファンタジー」とPOPがついて話題となりました。
フラッシュのインタビューによりますと、批評の意味で載せたとのこと。
一部書店の心を動かすほど、話題を集めている本でもあります。
今回の民明書房出版も清風堂書店のPOPからきているのですね。