画像元:https://twitter.com/official_YAZAWA
日本では猛烈な台風が襲ってきております。
現時点では規模の小さい台風になりましたが、
数日前は関東に直撃した台風を越える規模で、大変だった。
台風直撃のためか、いくつかライブも取りやめております。
ここで歌手の矢沢永吉さんが福岡公演を決定した。
「来れる人だけ来て」書いたが、ネットでは賛否両論となりました。
矢沢永吉さんの決断は素晴らしい(ロック)のか、
それとも「空気を読めよ」なのか。
何より「矢沢永吉」が決めたことで、
音楽業界にどんな変化が訪れるか?
気になりました。
矢沢永吉の生い立ち
画像元:https://www.instagram.com/eikichi_yazawa_official/
まずは矢沢永吉さんの生い立ちを見ていきます。
1949年広島県生まれ。
永吉さんが3つの時に母は蒸発し、小学校2年生時に父は亡くなりました。
親戚中をたらいまわしにされ、父方の祖母に育てられ、
貧しい少年時代を過ごし、いじめの標的にあい、日々屈辱を味わっていた。
「絶対将来BIGになってやる!」誓ったのです。
ラジオから流れてくるビートルズを通し、ロックに目覚めた。
高校を卒業すると同時に、
トランクとギターと少しのお金をもって夜行列車に乗り、
東京でなく横浜で下車しました。
※見送りは親類含めて誰も来なかったとのこと。
バンド結成とキャロル
バンドでのエピソードを調べたところ……
永吉さんはいくつかバンドを結成し、手ごたえを感じる時期もあったのですが……
時代が「フォークソング・反戦」を求めており、
ディスコやクラブなどが次々と閉店に追い込まれ、
彼らの活動場所も限られ、解散せざるを得なかった。
バンドにとって冬の時代でも、永吉さんはあきらめなかった。
張り紙を貼ってバンド仲間を集め、キャロルを結成した。
キャロルでは矢沢さんがデモテープをレコード会社やテレビに送り、
スタッフや他メンバーの送り迎えも担当した。
フジテレビからのオファーがあったとき、
「絶対舐められたくない」気持ちから怖くてワイルドな姿をさらし、
ここから大きな人気を集めたのです。
ファンの一人が現在、俳優として活動しているこの方です。
人気を集めたキャロルですが、過密なスケジュールなどにより、
メンバー内ですれ違いが生まれ、溝を埋められず、解散に至った。
何度か挫折をした矢沢永吉さん。
挫折を味わっているからこそ、簡単に折れません。
キャロル解散後のソロ活動
僕が知っている矢沢永吉はキャロル解散後、
一人で頑張っているロックシンガー永ちゃんです。
75年にキャロル解散、渡米を計画し、スタッフはもちろん事務所も変えました。
この時「打倒フォーク」であり、キャロルとは違う路線で始めたものの、
あまりにも不人気でブーイング、キャロルファンも離れていき……
1年間、ライブツアーであちこちに顔を出しつつ、
次々と殻を破る新曲を出して挑戦していった結果、
キャロル時代とは違うファンがついてきてくれました。
※キャロル時代からもついてきてくれた一部のファンは言うまでもない。
翌年に武道館でライブできるほど成長し、
「時間よ止まれ」が大ヒット、次々と交流を広げ、現在に至ります。
すごい生き方を送っていますね。
まさにロックの象徴と言うべきでしょう。
ここから本題に入ります。
矢沢永吉福岡公演はロックなのか?
【HPで呼びかけ】矢沢永吉、台風接近も18日福岡公演決行「安全を確保できる方のみご来場ください」https://t.co/JiYoFQoZV7
「ご自身の判断で必ず安全を確保できる方、帰路につける方のみご来場ください」「今回は断念するという方には、全員ご返金させていただきます」とした。 pic.twitter.com/AXbWdD0rHN
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 18, 2022
先日、九州鹿児島に大型台風が上陸しました。
関東を襲った猛烈な台風よりも規模が大きく、
ニュースを見るだけでも浸水、氾濫、倒壊……
交通機関もまともに走れる状態でなかった。
本来ならコンサート中止にするところを、
何と矢沢永吉さんは「来れる人だけ来てくれ」ライブを開催したのです。
矢沢永吉さんのライブ、決行するからにはスタッフの安全は運営が確保してヒルトン宿泊を準備してるだろうと思ってたらバイト代渡されて嵐の中放り出されたっぽい。
ライブ参加者で避難所に行ってる人がいるというツイートも。
矢沢さんだし、そのファンの方々だからと信頼しすぎてたわ。
残念すぎる。— ひょうり (@hyouri21) September 18, 2022
地下鉄やバスが運休を決め、多くの人はタクシーや自家用車で帰宅。
タクシーを待つのに行列ができてしまった。
朝日新聞の記事やツイッターによりますと、ファンは大満足。
そりゃファンなら天気がどうであれ満足しますよ。覚悟を持っていってますもの。
※来れなかったファンには返金を受け付けるとのこと。
矢沢永吉さんがライブを中止しなかった理由として、
ドームの安全さとファンからの「やめないで」メールでした。
僕が永吉さんのファンなら、確実に行ってたでしょう。
ツイッターなどで「ライブ行ったぜ」言って叩かれようとも気にせず、
仮にひどい目にあっても、それも込みで楽しんでいたでしょう。
矢沢永吉さんのロックな生き方と音楽を見るなら、台風などへとも思いません。
福岡市中央区周辺の地域住民のために開設された避難所に観光客が殺到してる、、災害リュック持たずに。あ、、、「YAZAWA」と書かれたタオルは持ってるみたい。ばーば&じーじビックリだよ、、避難所スタッフの人たち地域住民守るのに精一杯でそれどころじゃないんだけど#矢沢永吉さん #paypayドーム
— MoRiKu (@MoRiKu23671460) September 18, 2022
とはいえ、これはファンとしての視点です。
台風時の安全を考えたら「矢沢永吉はなんてことをしてくれたんだ」
悪天候の中でライブを開催することで、
今回はファンたちが無事帰れたからいいものの、
強風によって木々や鉄骨があたってけがをする。
視界不良で事故をおこす、さらにスタッフが簡単に帰宅できないなど、
色々なリスクが存在します。
ニュースやツイッターなどを見ていますと、
避難所には矢沢永吉コンサート帰りの人も殺到し、もめたところもあったとのこと。
※なお避難所で迷惑をかけたという、
いくつかのつぶやきはその後消え、デマでないかと言われています。
「地下鉄に乗れない」と呟き大勢から自業自得と叩かれたこの矢沢永吉ファン、ツイートの時間からしてPayPayドームから天神まで歩いて行ってるんだよね。「ドームを避難所に」とか言わず、近隣の避難所に流れ込むこともなく、自力で天神まで移動してるこのファンは本当にロックな部類のファンだと思う。 pic.twitter.com/IMHWnV0gHs
— しろガル885 (@WhiteGull885) September 19, 2022
ファンとしては悪天候でのライブも「伝説」になりますが、
ファンでない多くの人や会社、組織からすると「迷惑」でしかありません。
場合によっては矢沢永吉ライブに会場を貸さないなど、
自治体が判断してもおかしくありません。
だからこそ台風直撃を考慮して、
3日目の公演を中止したイナヅマロックフェスは、
きちんとファン以外も考えているんだなと思いました。