今回は、「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」に登場する帝国の特務機関「影なる戦士」について詳しく解説します。
影なる戦士は、帝国に絶対的な忠誠を誓い、理由も告げられぬまま、帝国の敵を狩ることに全力を捧げる暗殺者たちの集団です。彼らは魔力の隠匿に優れ、魔法使いを専門に標的とする精鋭で構成されています。メンバーは、その狂気的な使命感によって、まるで影のように任務を遂行します。
作中では、なぜかフリーレンも彼らの暗殺対象となり、一行は帝国での陰謀に巻き込まれていく運命に。影なる戦士の強さの秘訣(魔力隠匿)やそのメンバーの特徴、そして彼らが抱える過酷な使命について、本記事でご紹介していきます。
【葬送のフリーレン】影なる戦士とは?
「影なる戦士」とは、魔力を隠す技術を極め、魔法使いに対抗することに特化した戦士たちで構成される秘密機関です。この機関は、帝国においては存在が公に認められていないため、一般の人々には「噂」に過ぎません。帝国には反乱を防ぐための対魔法使い特務機関が複数存在していますが、その中で公式に認められているのは「魔導特務隊」のみです。
「影なる戦士」の真の姿は、幼い頃から帝国への絶対的な忠誠心と戦闘技術を叩きこまれた暗殺者たちです。彼らは孤児などの身寄りのない子供を集めて育成され、使命を果たすためだけの存在となります。名前を持たない彼らには表向きの身分と呼び名が与えられ、普段は世間に溶け込んで生活していますが、いざ任務となれば狂気の戦士として行動を開始します。
【葬送のフリーレン】影なる戦士のメンバー
レーヴェ(ロルベーア領総督)[Löwe]
影なる戦士の首領格とされる初老の男性は、「総督」の地位を表向きの身分として与えられており、帝国の中枢に深く関わる重要人物です。顔の右半分にはやけどの跡があり、右目には眼帯をつけています。その実力は計り知れず、大魔法使いゼーリエの死すらイメージできるほどの強さを持つと示唆されています。
彼は影なる戦士に任務を与える立場にあり、かつて「大逆の魔女」と呼ばれた大魔法使いミーヌスの聖杖の証を持っています。
ミーヌスは南側諸国に戦乱を引き起こした元凶であり、この戦乱にフェルンの両親も巻き込まれて命を落としました。
そのため、ミーヌスはフェルンにとって敵である一方、この男レーヴェは間接的に彼女の敵を討った英雄とも言えるかもしれません。また、レーヴェとフェルンの両親には何かしらの関係があった可能性も考えられます。
シュリット(傭兵)[Schritt]
帝都に潜む影なる戦士の一人である若い女傭兵は、長い髪をポニーテールにまとめ、一人称は「あっし」と呼ぶ軽妙な性格です。彼女は「鍛冶屋」として知られる10人目の影なる戦士と兄妹であり、ドイツ語で「歩み、一歩」を意味する名前を持っています。また、普段は飲んだくれとしても知られる存在です。
ヴォルフ(酒場の店主)[Wolf]
帝都に潜む影なる戦士の一人で、酒場の店主を務める男。 ドイツ語で 「狼」を意味する名前を持ち、仲間内では最も多くの相手を手にかけていると噂されています。シュリットやガゼレは彼の店の常連です。彼は毒の弓矢を使う狙撃手で、フリーレンやフェルンの魔力探知外からでも正確に狙撃できる高い技術を持ち、人混みの中でも難なく標的を仕留めま
す。 その毒の威力は非常に強力で、 矢一本でシュタルクを瀕死に追い込むほどです。
イーリス(酒場の看板娘)[Iris]
帝都に潜む影なる戦士の一人で、ヴォルフの酒場に勤める看板娘。活発で武闘派としても知られ、影なる戦士の中でも戦闘に長けた存在です。また、毒が効かないよう特別な訓練を積んでいます。彼女の名前はドイツ語で「アヤメ」に由来しています。
ルティーネ(図書館司書)[Routine]
帝都に潜む影なる戦士の一人で、若い女司書。彼女の故郷はロルベーアで、北の果ての戦争で活躍した経歴を持っています。趣味は占いで、日常の中で行うことが楽しみです。彼女の名前はドイツ語で「日課」に由来しています。
クレマティス(神父)[Klematis]
帝都に潜む影なる戦士の一人である男性神父。彼はヴァルロスが助けを求めてきた猫について、「もう助からない」と告げ、せめて祈りを捧げることを提案します。シスター「ロレ」と同様に、彼も女神様の魔法を扱う僧侶である可能性があります。彼の名前は、センニンソウ属の花の名前に由来しています。
ロレ(シスター)[Role]
帝都に潜む影なる戦士の一人で、若いシスター。僧侶として「女神様の魔法」を使う能力を持ち、134話ではフリーレンが銀貨にかけた追跡魔法を見破り、逆探知を行っています。彼女の名前はドイツ語で「役割」に由来しています。
ヴァルロス(浮浪者)[Valros] /ラーゼン[Larsen]
帝都に潜む影なる戦士の一人で、薄汚い浮浪者の老ドワーフ。彼は80年以上前、帝国領を魔族から取り戻した際に「北の果ての英雄ラーゼン」として知られていました。フリーレンとは一度面識があります。
この老ドワーフは、暗闇の水中でも20分間移動でき、たとえ上下が分からなくなっても気合いで乗り越えることができる能力を持っています(134話)。彼の名前の由来は、ヴァルロスがドイツ語で「セイウチ」を意味し、ラーゼンが「疾走する、暴れまわる」とされています。
ガゼレ(露天商)[Gazele]
帝都に潜む影なる戦士の一人で、三白眼が特徴の男性露天商。フリーレンが露天で壺を購入した際、追跡魔法をかけられた銀貨を渡すという策を施しています。また、フリーレンと同行しているシュタルクの存在をかなり厄介だと感じている様子です。彼の名前はドイツ語で「仲間」「同僚」を意味します。
名前不明(鍛冶屋)
大きな剣を背負った戦士っぽい男性。
シュリットの兄。
戦士ゴリラではないかという噂がたっている。
【葬送のフリーレン】影なる戦士の使命
影なる戦士の使命は、帝国に対する脅威を排除することです。具体的には、敵対する魔法使いや反乱分子の抹殺、情報収集、さらには帝国の安全を確保するための秘密工作を行います。彼らは影から活動し、帝国の安定と繁栄を守るために尽力しています。
影なる戦士は、幼少期から厳しい訓練を受け、戦闘技術や隠密行動に非常に優れています。その存在は公には知られておらず、都市伝説のように語られることが多いです。
【葬送のフリーレン】影なる戦士はだれが一番強いのか?
ここまで紹介した影なる戦士ですが、誰が一番強いのでしょうか?
徐々にですが、影なる戦士のなかの強さの序列が明らかになってきました。
134話ではヴァルロスの強さの序列が明らかにになりました。
ヴァルロスは「かつて帝国の国土の3分の1を魔族から取り返した英雄」です。
シュタルクで相手になるかになるか分からない、とんでもない化け物であることがわかりました。ドワーフということで、アイゼンに匹敵するレベルだと思われます。
そして神父クレマティスが君は「影なる戦士の中でも最大戦力だ」といっていたことから、ヴァルロスが影なる戦士の中で最強だということが分かりました。
133話でガゼレが「少なくともあんたかヴォルフ、どっちかいないと勝負にならねえよ」とヴァルロスが入っていなかったのは、単純にガゼレがヴァルロスの本当の力を知らなかったからだと思います。
現在においては「レーヴェには劣る」ということも分かっています。しかし、10年若ければ分からないとも言っていますが・・・
ここまでの情報から影なる戦士の強さの序列をまとめると以下のようになります。
1レーヴェ
2ヴァルロス
3イーリス、ヴォルフ
イーリスとヴォルフに関しては、ガゼレのセリフを元に、他の影なる戦士についてはまだ不明点が多いので同列ということにしておきました。