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今週の金曜ロードショーから3週連続で
映画監督細田守さんの作品をとります。
細田守監督の最新作、
『竜とそばかすの姫』は7/16日公開です。
僕にとって細田守監督といえば、
スタジオジブリの後を継ぐ監督として
一般向けにいったイメージが強い。
なぜ細田守監督がアニメ監督から、
一般向けに移動したのか?
(監督に一般もアニメも
隔たりはないのかもしれないが、
ここではそう書かせていただく)
色々気になったので調べました。
早速出てきた言葉
「死亡」です。
彼はまだ存命なのに死亡とは。
一体どういうことでしょうか?
細田守監督の簡単な生い立ち
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はじめに細田守監督の簡単な生い立ちを見ていきます。
1967年富山県生まれの2021年で53歳。
子供のころは円滑にしゃべれない吃音に悩まされていた。
細田さんがアニメ業界へおおいに興味を抱いたのが中学時代。
劇場版銀河鉄道999やルパン三世カリオストロの城2大きな影響を受けたのです。
劇場版のパンフレットに絵コンテの一部が載っており、
アニメの世界に惹かれたとのこと。
以降、見よう見まねで絵コンテをはじめ、
1000枚ほどのコピー用紙を用意し、ペラペラ漫画を作ります。
高校1年生時、ちょうど大林宣彦監督のアニメ作品でアニメーターを募集していた。
細田さんはチャンスととらえ、が作ったアニメを出して合格したのです。
東京へ行く予定だったけど、学校の試験があって断念。
金沢美術工芸大学美術工芸学部在学中、
映画サークルに入ってたくさんの実写映画を撮ったとのこと。
大学を出た後はスタジオジブリへ応募したものの、
最終審査で落選(理由は後述)、
高校時代に大林宣彦監督がアニメーターを募集しており、
その時お世話になったプロデューサーから、
大林元彦監督の連絡先を聞こうとしたところ……
プロデューサー:
「何、就職相談? 入りたいところいいな、どこでも顔きくから」
そこで細田さんは東映に入ったのです。
最初はアニメーター、次に絵コンテ、
時に東映以外の仕事も請け負っていたとのこと。
※本名でなく別の名義に変えて仕事していた。
ゲゲゲの鬼太郎第四期で演出家としてデビュー、
99年には劇場版デジモンに監督として抜擢され、高い評価をいただいたのです。
ジブリで仕事をしたものの……
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翌年、ハウルの動く城でスタジオジブリの仕事に
監督としてかかわるのですが、様々な事情があって降板します。
第一志望だったスタジオジブリで仕事をしたけど、
結果として様々な事情(意見の衝突、スケジュール他)があり、
監督を降板させられてしまった。
もし細田さんがスタジオジブリに採用されていたら、
今頃どんな人生を送っていたのでしょう?
降板させられるところを見ると、
スタジオジブリの空気とは会わなかったんだな。
本人にこれを言うのは、大変失礼な発言でしょうが、
結局ジブリを落とされてよかったんだなと考えています。
ちなみに過去の朝日新聞記事によりますと、
宮崎駿監督自らが彼をジブリに入れなかったのです。
細田さんはすごい才能を持っているが、
ジブリに入ると、絶対に才能を失ってしまう。
彼の将来のためにも採用させなかったと。
才能がある人だからこそ、
自分のところで育てたら、かえって無駄になる。
選ばないのも才能の一つなんですね。
ジブリから監督を降ろされた後は東映に戻り、
様々なアニメの裏方や演出、監督を担当します。
2005年に東映をやめてフリーになってから、
時をかける少女を始め、サマーウォーズへとつながっていきます。
生い立ちを軽く振り返って、
細田監督が一般向けにいった経緯がわかりました。
細田守死亡を調べた結果
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グーグルさんで細田守監督を調べたら、
すぐさま出てきた言葉が「死亡」です。
まだ生きてるのに死亡とはこれいかに?
死亡に関するエピソードとして、
細田守さんが演出家として鬼太郎4期をやったとき、
お父さんが病で亡くなったことが一つ。
サマーウォーズ制作中にお母さんが亡くなったことが二つ。
半年後におばあちゃんが亡くなったのが三つ。
そして細田守監督の転機となった存在、
大林宣彦監督(上記画像)が去年亡くなったのが四つ。
細田監督の両親及び人生を変えた人がなくなったのですね。
なお細田監督は2007年に一般の女性と結婚し、
二人のお子さんがおります。
二人目のお子さんを産んだ後、
「バケモノの子」を作るきっかけにつながったと、
劇場版「バケモノの子」公式サイトインタビューで語っているのです。
細田流作品を書くコツ
https://twitter.com/studio_chizu/status/1407620413203435521
最後にファッションプレスというサイトで星田監督のインタビューがありました。
アニメを作るときはまず「作品を作る理由」を生み出さねばならず、
理由を生み出してからプロっと(あらすじ)をたてていく。
オリジナルストーリーは当たるかどうかわからないからこそ、
作者である自分自身が納得しない限り、先に進まないと述べていました。
なぜこのシーンを入れるのか?
こ演出を入れる意味は何か?
あのストーリーに入れた伏線の意味は?
こういったものを自分がきちんと納得できるまで、
とことん落とし込んでいくとのこと。
根拠を追い求めるうえで、実体験と根拠が結びつく。
結果として細田監督の人生の一片を僕たちは見ていくのですね。
僕たちが映画を通して見るモノは、
作中内キャラの生き方であり、ある意味細田監督の人生像でもあると。
今回のアニメも細田監督の作品は
現実と虚構の折り合いがテーマとなっております。
彼のどんな実体験が眠っているのでしょう?