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先日ヤフーニュースにて久しぶりに伝説の格闘家、
ピーターアーツさんの名前を見ました。
なんと日本定住を視野に入れているとのこと。
最近、いや、いつの間にかK-1が開かれなくなり、
久しく名前を聞いていなかったので、
懐かしい気持ちに満たされました。
彼の現在までの生活を追いかけたところ……
なぜ彼が強かったのか、ここにあったのですね。
ピーターアーツの生い立ち
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始めにピーターアーツさんの生い立ちを見ていきましょう。
1970年オランダ生まれ。
ピーターさんのおじいちゃん及びおじさんがボクサーだった。
二人の影響ではじめはボクシングを習ったものの、
お母さんが反対し、ボクシングの道から遠ざかってしまった。
ボクシングの次はテコンドーを習いましたが、
テコンドーだけでは満足できず、キックボクシングを学んだのです。
どういうわけか、ピーターさんのお母さんがキックボクシングを良く知らなかった。
おかげでキックボクサーとして頭角を現し始めたのです。
87年にデビュー戦を飾り、K-1グランプリ連覇、3度の優勝、決勝進出など、
キックボクシングの歴史に大きな1ページを残しました。
2013年に引退を発表したものの撤回し、現役として活躍しています。
選手としてだけでなく、キックボクシング業界を盛り上げるため、
後輩を指導しつつ、日本での格闘イベントを企画中です。
ちなみに既婚者で、お子さんは二卵性の双子。
二人ともピーターさんの影響で格闘技をはじめ、
もしかすると数年後、日本でデビューを飾るかもしれないとのこと。
ピーターアーツが日本定住を視野に入れた理由
ヤフーニュースにて、
ピーターアーツさんが日本に移住予定と記事がありました。
今年4月の格闘家「秋山成勲公式YOUTUBE」にて、
すでにピーターさんは日本定住を視野に入れていると発表しています。
日本でトレーニングをしつつ、新しいファイターを育成するとのこと。
くわえて自分の子供たち(男のこと女の子)も格闘技を学んでいる。
彼らもいずれ日本で格闘家としてデビューするかもしれない。
ピーターさんへのインタビューによりますと、
日本は自分を一番大きく育ててくれた場所であり、恩返しがしたいとのこと。
くわえてキックボクシングは日本発祥のスポーツであるのに、
キックボクシングの勢いは現在、欧州や東南アジアに押されている。
自分が日本を後押しすることで、日本に恩返しをしたいと。
なんか、日本人として「ありがとうございます」
パソコンの前で思わず頭を下げてしまいました。
最近、よくやるんですよ。格闘技の関係者でもないのですが(笑)
ピーターさんは日本で強く育ててもらった。
では彼の強さはどこにあるのか、見ていきましょう。
ピーターアーツの強さは仕組まれた計算にあった!
ピーターアーツの強さはハイキックにあるとのこと。
彼の強さを分析したブログや上記動画によりますと、
- パンチ→パンチ→すかさずハイキック
- キック→ローキック→―軽いとび膝蹴り
ピーター選手はコンビネーションを上手く使っているだけでなく、
防がれる前提で攻撃を行いながら、相手の重心を崩し、
顔にスキができたところをすかさずハイキックで仕留めています。
戦った選手の声によりますと、
「彼の動作は見えている、なのに避けられない」
上記動画でピーターさんとスパーリングを行った秋山さんは述べています。
「単発のハイキックは簡単にかわせる。
しかしガードを少しずつ下げられ、姿勢も下げられている。
チェスであり、理にかなっている。行動の一つ一つが理にかなっている」
相手がいくらガードで身を守っても、
ピーターはガードそのものを崩してくる攻撃をかまし、
相手の重心を傾けたところを、すぐキックで仕留める。
あるいはとび膝蹴りを強引にかまし、ダウンを誘う。
ピーターさんの試合を見ていると、
格闘ゲームのコンボを思い浮かべます(上記動画参照)。
コンボは基本、弱で相手をよろけさせたスキに、すかさず違う攻撃を入れられるのです。
強攻撃だとコンボにつながりにくくても、
弱い攻撃だとすかさず次の動作に結びつきやすい。
ピーターさんの強さは計算されたコンビネーションが一つ。
とどめは足攻撃(キック、とび膝)に決めていることでしょうか。
ピーターアーツのコーチングから
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先ほど載せた秋山成勲公式YOUTUBEにて、
ピーターさんが秋山さんへコーチを務めていました。
トレーニングをする際、相手の動きをイメージしながら、
リラックスしてパンチを打つことと語っています。
闇雲にパンチを打つのでなく、
常に対戦相手や戦いたい相手を思い浮かべつつ、
彼らの動きを脳内でイメージしながらパンチを打ち込む。
練習がすでに試合なんですね。
もう一つ重要なコーチングがありました。
パワーよりスピードが大切。パワーを重視すると力が入る。
結果、相手に先を読まれやすい。
ピーター選手のすごさは弱コンボからの息もできないほどの集中攻撃、
そして集中攻撃を挟みながらのとどめ技まで持ち込む計算にあります。
弱コンボもスピードを優先した結果と言えますね。
後は東スポで女性選手に指導をした際、
「いろんな要素があるけど、細かい部分が大事」語っています。
細かい部分も基本の積み重ねからできるようになるとのこと。
差がつかないであろう基本こそ、実は一番差がつく場所だった。
僕は格闘家でないけど、仕事とかに置き換えると勉強になりますね。