画像元:https://twitter.com/yoshizumi_2015
今週土曜日放送、お笑い脱出ゲームに
ピン芸人の吉住さんが出ます。
見るからに人懐っこそうで、
かわいい人だなあと感じたのです。
なんもお笑い芸人なんて選ばなくても……
一瞬思うほどの表情。
なぜ芸人を目指したのか?
どんな芸をこなしているのか?
色々調べたところ……
ネタ作りにてこのクレームはびっくりした。
僕たちにも当てはまりそうですもの。
吉住の簡単な生い立ち
画像元:https://youtu.be/aEGsifjksPY
はじめにピン芸人吉住さんの簡単な生い立ちを見ていきます。
1989年福岡県生まれの2021年時点で31歳。
お兄さんが一人いらっしゃるとのこと。
中学校と高校ではテニス部に所属し、キャプテンを務めていました。
インタビューによりますと、もともとお笑い芸人を目指すつもりなど全くなかった。
当時彼女が通っていた福岡県立東筑は進学校であり、
難問を軽く解くエリートがぞろぞろいる状態で、
「ああ、私は彼らと脳の作り方からして違う」
いい大学に入る、条件の良い就職先を選ぶ、この人生はあまり面白くないと悟ったとのこと。
何よりエリート達とは勉強しても勝てない。
だから別の道で勝たなければならないと述べており、僕は大変感心しました。
ある分野で勝てないとわかった時に、としてでも勝とうとするのでなく、
別の土俵を見つけて、勝負を挑む姿勢が素晴らしい。
画像元:https://youtu.be/ds7WuMDYdGY
普通の道を諦めた吉住さん。
ちょうどお兄さんが漫才やコント番組を見ておりました。
多くの漫才やコントは彼女にとって、テンポが速すぎてついていけなかった。
しかし東京03(上記画像)だけは違った。
コントモンスター飯塚さんの練ったシナリオが、吉住さんの心を強くひきつけてしまった。
コントモンスターのすごさはこちらをお読みください。
彼らのコントはいきなり笑わせるのでなく……
高校3年次の進路相談にて、吉住さんは言いました。
「私はお笑いの養成所に行きたい」
もちろん両親は反対。とりあえず大学に行けといわれ、熊本大に入ります。
在学中アルバイトをこなしながら、養成所に入るための資金をためていた。
なお大学では誰ともコンビを組まず、芸人活動を一切行わなかったとのこと。
そして吉住さんは人力舎の養成所に通います。
養成所を人力舎に選んだ理由
画像元:https://youtu.be/TMJxZN6pIe8
吉住さんはお笑い養成所にこだわりました。
吉住さんにとって好きな芸人たちを調べたところ、すべて人力舎所属だった。
さすがに運命を感じますね。
もちろん人力舎に行ったからといって、最初からうまくいくとは限らない。
当時そこに所属していた女性とコンビを組んだものの、1年で解散。
「早く結果を出したい……すぐに成果を出さねば!」
焦ってまた誰かとコンビを組むとしていたのですが、
事務所の先輩トンツカタン(上記画像)の菅原さん(芸名:お抹茶、画像左)が言います。
「焦ってもダメなものはだめ、一旦落ち着きなさい」
先輩の言葉を通してピン芸人として舞台に立つ覚悟を抱いた。
意外といい反応をもらい、気がついたらテレビにも出ていた。
さらにネタ見せをした際、フジテレビのディレクターのツボをおさえ、
地上波番組レギュラーも決まり、本名の吉住暢子から吉住へ改めたのです。
どこで何が転がるかわからないものですね。ただ焦っている時はきちんと落ち着く。
すべての仕事、人生、何にも言えますね。
吉住のネタを見た感想
画像元:https://youtu.be/aEGsifjksPY
吉住さんは公式YouTubeでコント動画をあげています。
いくつか見ますと、面白いコメントがありました。
吉住さんのコントを見た司会者が言います。
「すごく哲学的で考えさせられる。
それでいて面白いし、まさかこんな展開に繋がるとは」
実際にコントを見たとき、コントモンスター飯塚さんを意識しているなと気づきました。
最初からテンションの高い笑いを提供しないし、
少しずつ笑っていくタイプの芸を披露しています。
飯塚さんも最初は笑わせず、少しずつ笑いに変えて最後はどっときますからね。
ただ吉住さんは変顔が多くて、くすっと笑ってしまうかなと。
画像元:https://youtu.be/qvCPybF3lLc
TheW女芸人No.1決定戦で優勝したコントでは、
吉住さん扮する野球女性主審と彼氏の話になっています。
女主審もおかしいけど、一切会話に出てこない彼氏もなかなかおかしい。
二人のおかしさが相まって笑いを引き起こしているのです。
一人喋りだからこそ、見る側にある種の想像力がないと難しいし、
幼稚園児でも簡単に思いつく内容でないと大変だなと感じました。
一人コントの良さは自分が全て喋るからこそ、
相手がどんな会話をしたか、僕たち観客が想像して、
吉住さんが「え、●●っていったの」と返答する。
自分の思った内容と吉住さんのしゃべった中身のずれこそ、
笑いに繋がるんだなと思いました。
ネタ作りの秘訣とまさかのクレームに仰天
画像元:https://www.instagram.com/yoshizumiiii/
Yahooインタビューによりますと、
ネタを作るコツとして、まずは思いついた単語をバーっと書きなぐる。
単語から話を膨らませていく。
次に色々な音楽を聴きながら、思いついた内容も書いていく。
音楽を聴くとき、暗い曲を聴いているとネタの内容も暗くなるため、没率が多いとのこと。
そして吉住さんは重要な発言を述べています。
多くの観客は自分が作ったキャラクターに対して、
「これは私だ!」と当事者意識を持って見ていると。
いくつかのコントを実際に行ったところ、
「吉住にバカにされた」とクレームをもらったとのこと。
人を傷つけない笑いは難しいと述べていました。
現在は「これはあなたじゃないですからね」と、
わかってもらうよう、ネタの工夫をしているとのこと。
吉住さんの当事者意識に関する話、とても参考になりました。
なるほど、非実在人物であっても「これは私!」捉えてしまう人もいるのですね。