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現在開催中の北京五輪は
東京五輪と違う形で面白くなっています。
今回の面白さは選手同士の戦いというよりも、
場外乱闘のほうが面白くなっているのです。
そして昨日、新しいネタが飛び込んできました。
ロシアのカミラ・ワリエワ選手が、
ドーピング陽性反応疑惑が出たものの、
なんとスポーツ裁判所は彼女を失格にせず、協議実行へ。
しかも彼女が3位以内に入ったら、授賞式は中止になるという、
「これぞ中国での大会、こうでなくちゃ」
と思わせる展開が起きています。
ドーピングに対して、
僕が一番気になった部分は現地国の反応です。
カミラ・ワリエワ選手の簡単な生い立ち
#КамилаЛучшая #КамиМыСТобой pic.twitter.com/2quxtcTfxv
— Буханесса Ольга, Фонд Бухающих Коньяк (@Cycvevgvr) February 14, 2022
始めにカミラ・ワリエワ選手の簡単な生い立ちから書きます。
2006年ロシア生まれのタタール民族。
2009年からフィギュアスケートをはじめ、
2017年にはロシアノービス選手権年少で優勝するほどの実力者だった。
去年からシニアに移り、カナダ大会では高得点を記録したとのこと。
普通にすごい子ですね。だからこそ重圧もあるのでしょう。
ワリエワ選手のドーピング疑惑
画像元:https://twitter.com/Tasha26Rodina
東スポによりますと、ワリエワ選手は昨年のクリスマスに、
ドーピング検査で引っかかりました。
しかし、引っかかった事実がすぐ表に出てこなかった。
ロシア(ROC:ロシアオリンピック委員会)がフィギュアスケート団体で、
金メダルをとった後に発覚した。
ロシア反ドーピング機関はワリエワ選手に対し、
暫定資格停止処分を下したものの、彼女(及びスタッフ)の抗議により、
ドーピング機構は処分を取り消した。
さらに今回の五輪スポーツ裁判所でも、ワリエワ選手の出場を認めました。
なぜややこしくなったのか。
調べてみると「年齢制限」がありました。
みんなが、かわいそう。
経緯
① 12月五輪予選でドーピング検査で禁止薬物に陽性反応
②スポーツ仲裁裁判所は五輪出場継続を認める裁定
③まだ違反“疑惑”で、処分は保留状態(16歳以下)
④団体のメダル授与式延期中
⑤個人戦3位以内なら
セレモニーもメダル授与式もやらない
https://t.co/leQjsl0AEW— Chieko Nagayama (@RibbonChieko) February 14, 2022
スポーツ仲裁裁判所の声明によりますと、
「ワリエワ選手はまだ15歳の少女で”要保護者”の対象が一つ。
また今から出場停止にしたら、
彼女に何かしらの害をもたらされるだろうという危惧が二つ。
さらに発覚が遅れた理由についても、
ワリエワ選手に原因があるのではない。
アンチドーピング機構はすぐさま検査結果を出せ!」
お怒りの様子です。ここで気になったのが……
ドーピングの中身は何だったのか?
Олимпийские Игры – сдохли, благодаря 15ти летней девочке.
И главное сами себя зарыли, отказ награждать спортсмена за победу, такого представить невозможно было.
Прощайте Олимпийские Игры в моих лично глазах.#КамилаЛучшая pic.twitter.com/NdfbCVf9gr— Andrey Korotkin (@KorotkinAndrey) February 14, 2022
ドーピングには興奮剤(精神力を高める)もあれば、身体強化薬もあります。
ワリエワ選手が引っかかったドーピングの種類は
血流促進作用を持つ身体強化薬「トリメタジジン」と、
ロイター他が報じています。
薬に手を出したのは捏造でなく確定と。
トリメタジジンについて調べたところ、
血管を広げたり血流の塊を防ぐ作用があり、狭心症や心筋梗塞対策につながるとのこと。
腎臓病を患っている人は、薬の排泄が遅れてしまうため、注意が必要。
アルコール類と一緒に飲むと、副作用が出やすい。
日刊スポーツによりますと、
トリメタジジンを打つ理由はリカバリー対策ではないかと。
疲れる原因の一つが血の流れにあります。
筋肉の血行が悪くなりますと、乳酸という疲労物質がたまるのです。
そこで乳酸を速やかに取り除き、筋肉疲労による休み日数を減らすため、
トリメタジジンを打ったのではないかと。
これくらいならいいのでは……と思ったら、
ちょっとの甘さを理由に次々と違法ドーピングを仕込み、
ある大会でドーピングによる副作用が生じ、
選手の死や後遺症へとつながってしまう。
人間(選手)が戦うのでなく、機械が戦う状態になりますし、
ドーピングという形で人体実験を合法で行えるようになるため、
僕はドーピングに対して厳しく取り締まっていただきたい。
強く思います。
※上記ロシア語の意味:五輪は15歳の少女によって死んだ。
いや、自滅した。アスリートへの報いを拒んだ。
ロシア国内の反応は?
ワリエワドーピングの件をまとめると
・ロシア選手権で採取したサンプルが2/8に陽性反応を確認
・その間ユーロとオリンピック団体戦に出場し優勝
・2/9にロシアアンチドーピング機関一旦出場停止と言い渡されたが、その後撤回された
・IOCが不服申し立てを出す予定
・結論が出たら団体戦の行方が決まる— Kelvin Cheung (@kerufin) February 11, 2022
今回のワリエワ選手ドーピング疑惑において、ロシア国民の反応はどうなのか?
昨日、たまたま夕方のニュースを見ていたら、
現地の声を取り上げておりました。
そこでは批判的な声が多かった。
フィギュアスケートでは圧倒的な強さを誇っており、
プルシェンコ選手という素晴らしい逸材を出しています。
今回スケボーで金メダルをとった平野歩夢選手や、
限界と伝説に挑んだ羽生結弦選手のような姿を楽しみにしている。
だからこそズルは小さくても興ざめしてしまうと。
国民目線で見れば、日本もロシアも変わらないとわかり、
僕はほっとしました。
https://twitter.com/BangsTrump/status/1493246952485670922
一方現地の反応について、Deeplを使って調べました。
※上記ロシア語:今すぐハッシュタグを使って彼女を応援しよう!
まず#КамилаЛучшаяとツイッタートレンドに上がった。
英語だとKamilaBestを示します。
他にもロシア語でドーピングを示す言葉を入れたところ、
あまり批判している声はなかった。
むしろドーピングしてるという「偽りの報道」に怒っていました。
現地で批判している声もあるけど、
ツイッターは基本、彼女の無実を確信し、
メダルをとってきてくれ! という声が多かった。
今後、どうなるのでしょうか。