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昨日は二つの大きな出来事がありました。
一つは自民党総裁選。
岸田文雄さんが総裁選で勝利を収めました。
ツイッターを見ますと、
「最悪の事態を回避できた」と、
多くの人が喜んではいるものの……
本気で喜べる状態ではなかった。
もう一つがまさかの訃報です。
ゴルゴ13で有名な漫画家、
さいとう・たかをさんがお亡くなりになった。
9月24日にすい臓がんのため、
亡くなったとのこと。
ご冥福をお祈りいたします。
僕もゴルゴ13を読んでいたので、
ふと、あのエピソードを思い出しました。
さいとう・たかをの簡単な生い立ち
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はじめにさいとう・たかをさんの簡単な生い立ちを書きます。
1936年和歌山県生まれ。
幼い頃に離婚してお父さんが家を出た。
お母さんは理髪店で仕事を営む一方、子育てをしていた。
さいとう少年は不良となって喧嘩と図画工作に明け暮れる日々だった。
鬼平犯科帳を読んでいると、長谷川平蔵の生い立ちに似てますね。
長谷川平蔵(池波正太郎原作)も若い頃は不良(本所の鉄)で、
喧嘩と女と飲み食いに明け暮れた青年でした。
今でもエピソードの一つに、盗人に協力する形で本所の鉄に戻り、
途中から鬼平に代わって、盗人たちを驚愕させるのです。
さいとう少年は将来、ボクサーか画家を目指していました。
第二次大戦後(1945年以降)、米軍が持ってきた漫画に衝撃を抱き、
さらに手塚修先生の漫画にショックを受けた。
そこから漫画家の道を突き進みます。
1958年に「劇画工房」を結成。
今のゴルゴ13の顔と体の元になったグループです。
1960年に劇画工房に別れを告げ、
さいとう・プロダクションを設立し、今に至ります。
ゴルゴ13は1968年に執筆をはじめ、
僕を含む多くの人に愛されているのです。
さいとうたかをの仕事術
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産経新聞の記事にさいとう先生の仕事術が書かれていました。
当時、漫画は基本一人で描く仕事だった。
そこに分業制(アシスタント)を持ち込み、
- 脚本
- 作画
それぞれ分けて、締め切りに間に合うことはもちろん、
さいとう先生が病気などを理由に休んでも、
きちんと原稿を編集者に渡せるよう、仕組みを作ったのです。
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さいとう先生の仕事術を読んだとき、
「ドラゴン桜」で有名な三田紀房先生を思い出しました。
三田先生もモーニングとヤングマガジン二誌に漫画を描き、
ほとんど休むことなく原稿を書いています。
彼も完全分業制にしていたのです。
一方、さいとう先生の反対にいる漫画家として、
真っ先に思い浮かぶ人が鳥山明先生(ドラゴンボール)。
アシスタントは一人、週刊連載で下書きもほとんどなく、
一人で行い、あの量と質なのですごい!
ゴルゴ13を使って病気を直した少年の話
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昨日、さいとう先生の訃報が入ったとき、
お悔やみの気持ちと同時に、あのエピソードが頭に浮かびました。
ゴルゴ13の200巻にある「奇跡を呼んだ少年」というエピソードです。
少年が頭に腫瘍を患った。死ぬんだと思っていた。
周りからイメージトレーニングをすすめられた。
少年が自暴自棄になって外に出ていたら、
運悪くゴルゴ13が狙撃中で誰かを始末する姿を見てしまった。
ゴルゴ13にとって「証人は消すもの」であり、少年は気が気でなかった。
※証人が黙っていれば、ゴルゴは何もしない。
少年は常に自分が頭を撃たれて死ぬ姿を思い浮かべた。
結果、なんと腫瘍が小さくなり、だんだん回復へと向かったのです。
実際、サイモントン療法と呼ばれるやり方があり、
がんのイメージ療法として知られております。
年齢もあるでしょうが、すい臓がんの部分について、
狙撃中で撃たれる感覚でがん細胞を殺せたらなあ……
不謹慎だけど、思ってしまったのです。
※専門サイトによりますと、
- 腹痛
- 食欲不振
- おなかの”はり”
- 体重減少
- 黄疸
- 糖尿病の発症
- 背中の痛み
を感じたら、疑ってくださいとのこと。
ゴルゴ13おすすめエピソード
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ゴルゴ13のおすすめエピソードといっても悲しいことに、
タイトルが浮かんできません。
すぐ浮かぶタイトルは「シーザーの眼(66巻)」
ソ連(当時)のスパイだった日本人のお偉いさんをスナイプした後、
今度はテロリストによって爆弾が仕込まれた。
※ テロリストとソ連のスパイは無関係
タイトルでの主役となる若手社員が刑事である仲間の力を借りて、
ゴルゴ13を必死に探すシーンが好きです。
他にも第四帝国崩壊(ドイツのナチス)、
最終暗号(数式がいっぱい出てくる)、
宇宙に行くシリーズ全般が好きです(特に弓矢を使った狙撃)。
ゴルゴ13の最終回はどうなるのか?
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さいとう先生によりますと、
すでに最終回お構想はあり、さいとう先生の頭の中にあるとのこと。
ゴルゴ13の最終回なんて、ゴルゴ13が死ぬ。
くらいしか思い浮かびません。
ゴルゴ13は1968年にうまれています。
どれだけ時代が変わろうとも、ゴルゴ13は年をとっていない。
今も昔もゴルゴ13は常に同じ顔、背丈であり、勢いも衰えていない。
※体力が若干落ちて焦る描写はある
ゴルゴ13は地球がなくならない限り、最終回もないでしょう。
現在、ゴルゴ13に銃を提供しているおじさん(デイブ)が主役となり、
スピンオフ作品を楽しめます。
本当に残念だ。ご冥福をお祈りいたします。