ウィルスミスが司会者にビンタした理由が正当でも暴力を許せるか?



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昨日のアカデミー賞で放送事故がありました。

俳優のウイルスミスさんが、
米国の司会者に奥様をなじられ、
部ちぎれてビンタ一発をかましたのです。

全世界でトレンドに上がり、
もちろん日本でもトレンドに上がった。

ツイッターでは一部議論が沸き起こっています。

ウイルスミスの暴力は許されるのか?

 

ウイルスミスの簡単な生い立ち

始めにウイルスミスさんの簡単な生い立ちから入ります。

日本ではウィル・スミスで通っています。
正式名称はウィラード・キャロル・スミス・ジュニア
(Willard Carroll Smith Jr.)

1968年生まれ。
最初は俳優でなくラッパーとして世に出ました。

88年に出したシングルが大ヒットを受け、
90年から俳優としてデビューをした。

僕が彼を初めて知った作品はメン・イン・ブラック。
宇宙人を基にした作品で、彼の演技がコミカルで面白かった。

俳優として材をなすと投資家としてふるまう一方、
役者としてだけでなく制作側にも回った。

今回アカデミー賞に選ばれた作品、
ドリームプランについてスミスさんは主演と製作者二つを担いました。

 

スミス夫妻の馴れ初めと驚きの不倫

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ウイルスミスさんの奥さまに関するエピソードを調べました。
92年に一般の女性と結婚したものの、95年に離婚

そして現在の奥さまがジェイダ・ピンケット=スミスさん。
女優でウイルスミス制作の映画にも役者として活躍しています。

ウィルさんとは番組のオーディションで出会った。

ここからが僕にとって驚きであり、
「これぞアメリカだな」思った箇所があります。

去年、奥さまのジェイダさんが
歌手のオーガスト・アルシーナさんと不倫、

しかしウィルさんは「ああ、していいよ」公認していたとのこと。

インタビューあに「なぜ公認するのか?」
訪ねられた時、こう述べています。

「お互いに偽るのをやめた。真実を言うようになった。
世間には僕たちの考えなど理解できないだろう。
真実を語れば、お互い畏れることは何もない」

今から10年ほど前、離婚危機があった。
お互いに限界を感じており、何かを変えなければならなかった。

それぞれ「進むべき道を自分たちで見つけよう」と決めた。

不倫は進むべき道の一つでしかないと。
日本でもこういう考えを持つ夫婦、少ないのではないでしょうか。

50代の不倫といっても、共に子供が成人を迎えておりますし、
人生としてはひと段落が付いた状態でしょう。

 

ウィル・スミスのビンタは適切だったのか?

さて奥様のジェイダさんは若い頃、きちんと髪の毛があった。
しかし脱毛症を患い、ほぼ坊主姿となってしまった。

※米国の研究機関「サイエンスデイリー」によりますと、
黒人女性の半数近くが円形脱毛や薄毛に苦しめられている。
遺伝子や環境、ホルモンといった要因が多いとのこと。

昨日、米国アカデミー賞でコメディアンのクリス・ロックさんが、
ジェイダさんの髪型を侮辱する発言を述べた。

※クリス・ロックはコメディアンを務めつつ、
映画俳優かつプロデューサーとしても活躍中。

2016年のニュースによると、
アジア系アメリカ人を侮辱するようなコントを行い、すでに前科があった模様。

発言内容はジェイダさんに向けて、
「『G.I.ジェーン2』が早く見たい」といった。

GIジェーンは女性兵士が坊主となって活躍する物語、
主人公はデミ・ムーアさんが演じており、彼女は今も髪の毛がふさふさです。

ジェイダさんと状況が異なります。

ウィルさんがステージに立ち、クリスさんの頬をぶった。
ぶった後、色々放送禁止用語を言って、ステージから去った。

なお米国のテレビでは「放送事故」として、
この部分を映さないように配慮していたのですが……

日本ではすべてノーカットで放送されており、
向こうでたくさんの引用がついているようです。

ウィルさんの対応に対して「是か非か」論争が起きている。

まず「非」のほうから見ますと、

「いくら言葉でなじられたからと言って、
暴力に訴える行為は危険であり、暴力を許してしまう」

「奥さんをなじられたくらいで暴力をふるうなんて、
ウィルには余裕がない証拠。冗談一つすらいえない世の中になる」

そしてアカデミーの声明によりますと、
「いかなる暴力も許されない」

一方で「是」のほうだと、

「奥様が侮辱された、旦那としてニコニコしているほうが屈辱。
病気をなじるなんて最低だ、恥を知れ、クリス」

という内容のコメントが多くを占めていた。

僕が仮にウィル・スミスだとしたら、
自分の妻を第三者から侮辱されまくったら……
基本殴りはしないけど、言葉ではいろいろ言うでしょうね。

むしろ相手を挑発して、相手に殴られる選択を取るかもしれません。
あるいは相手の侮辱を利用し、自分をたてる発言をとるかもしれない。

でもあの場で妻を徹底的に辱められたら、僕も相手を殴るでしょう。

無罪かつ冤罪の妻を徹底的に公開処刑された気分になりますし、
「お前に妻の何がわかるんだ」怒りをぶつけたくもなるのです。

特にテレ朝の玉●さんとか某芸人の村●さんみたいな連中に言われたら、
よほど周りがなだめていないと、行動に出るかもしれないのです。

殴られたクリスさんは被害届を出さないとのこと。
またウィル・スミスさんはインスタでクリスに謝罪したのです。

殴られたうえで笑いをとっているから、
コメディアンとしてはこれで正解なのかもしれません。

しかしジェイダさんが坊主になった事情を知らずして語ったのなら、
人として失格にあたるのでしょう。