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役者という職業は大変です。あくまでも演技の上で極悪人をやった場合、
私的な部分でも「極悪人と一緒に悪いことをしているのでは?」
変な印象を持ってしまう人もいます。
私的な部分がだらしないと、役柄の上でもだらしない人を演じる際、
「この人、まさに私が考えていた理想の配役!」になりやすい。
菜々緒さんも例外でなく、普通の女性や性格がいい人よりも悪い人のほうが、
「菜々緒、この役にぴったりやんけ!」
ほめられる傾向が高いです。どうしてでしょうね。
菜々緒さんが演じた中で「評判の良い悪役」を軽く上げながら、
考えていきたいなと思います。
菜々緒が悪役の出演作品
ラスト・シンデレラ
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2013年に放映された「ラストシンデレラ」で、
菜々緒さんは社長令嬢で主人公(篠原涼子)の悪口をはじめとした、
陰湿ないじめを行って、主人公を引き立てています。
当時のツイッターも彼女が出ると「菜々緒最低!」といった感じで荒れたそうです。
ちょうど西川さんと別れた時期です。
役=本人のプライベートと、同一視してみていた人が多かったのでしょう。
ファーストクラス
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「ファーストクラス」では腹黒い女性を演じ、表と裏の顔が違う。
会社にもコネで入り、努力して入社した人から見れば、
「この女、ずるして入りやがって……」うらやましい感情を引き寄せますね。
ラスト・シンデレラと同じように、主人公を貶めるところで評判を呼びました。
それでいて有能なので、そう簡単に解雇できないところがある。
主人公(沢尻エリカ)は周りからいじめを受けながらも、だんだん高い地位を得るばかりか、
結果として主人公の成長に貢献した悪役として、華を咲かせています。
サイレーン
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現時点で、菜々緒さんが悪役として輝いたドラマがサイレーンでしょう。
悪役というよりは敵役です。
山崎紗也夏さん原作の漫画で、はるか17とは全く違う路線でびっくりしました。
2015年にドラマが放映され、漫画とは少し違う設定で進んだのです。
菜々緒さんは殺人者の役で、
じりじりと主人公(松坂桃李と木村文乃、ともに刑事)を追い詰めます。
菜々緒さんのほうがむしろ主役だと思うのですが、僕だけでしょうか?
主人公の刑事たちはあくまでも凶悪犯の存在を引き立てる役にしか思えないのです。
悪役の才能を育てたフジテレビ
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今あげた三つのドラマはすべてフジテレビが制作しています。
菜々緒さんが初めて悪役として出たとき、
ちょうど西川さんと破局を迎えたころでした。
こちらにも書いているのですが、
西川さんとお付き合いした当初、菜々緒さんの知名度はなかった。
だんだんデートを重ねていくうちに知名度が上がっ。
そして2013年ごろに破局を迎えた。
この時、一部の人が「西川さんを利用した売名行為」と批判しています。
僕も西川さんが好きなので、菜々緒さんによい印象を抱かなかった。
私的部分における菜々緒さんの印象をドラマに持ってきたところ、役柄がぴったり重なった。
菜々緒さんが演じる役を通し、
「本来の菜々緒もこういう性格を持っているのではないか?」
ある種の相乗効果を狙ったのかもしれません。
もちろん、本人の努力は言うまでもありません。
菜々緒さんも悪役を演じたことに誇りを持っているそうです。
(TBS系列、情熱大陸で語っていました)
スタイルの良さと鋭さ
前に書いた記事です。
石田ゆり子さんと菜々緒さんの骨格を見比べた際、
石田さんは丸く、菜々緒さんは尖っております。
アゴがとがっているのは若い証拠です。
年を取ると、尖った部分がだんだん平らになり、五角形型に変わっていくのです。
丸っこいあごだと「かわいい」印象を抱くけれど、
結構尖ったあごだと「かわいい」よりも「細くて美しい」という言葉があいます。
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菜々緒さんは身長172センチと女性では背が高い。
背が高いというだけで、相手を上から見下ろすことができます。
野球を含む漫画でも、背が高くてごつい人ほど、
背の低い人を見下す、威圧を加えるシーンがあります。
モデルだからといって、みんな背が高いわけではありません。
身長が高いと、周りの女性に比べて目立ちやすい。
しかも彼女は体型が細いですね。
太かったらまた別の印象を抱きますが、細いからこそ「針」のような印象を持つのです。
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メイクによる演出もあります。
明るさよりも黒に近い色を選び、目の周りを鋭くさせれば、
「うわ、変なことをしたら俺がけがをするかもしれない!」
メイクはやり方によって、いくらでも変えられますね。
サイレーンを見た人の中には、強烈な瞳に「怖さを感じた」述べる人もいます。
総合して見ると、菜々緒さんは鋭い印象があります。
素の菜々緒さんがどんな性格の持ち主かわからなくても、
見た目を通して「少しきつそうだなあ」と見えてしまう。
菜々緒さんが仮に占い師なら、ずばずば遠慮なく言われて、
人によってはショックを受け、へこむかもしれません。
きつそうな部分こそ、悪役として見られるのに大切な条件だと思うのです。
悪女としても輝いてほしい
菜々緒さんは日テレで4月から悪魔(人間ですらない)を演じます。
また中身がわからないので何とも言えませんが……。
身辺警護人で演じる菜々緒さんは正義の立場です。
男どもの中に紅一点がある感じですが、
役の中で斎藤工さんと間宮祥太朗君らに遠慮なく突っ込んでいます。
ちょっときついところもありますが、見ていて爽快です。
もっといってやれと突っ込みたくなる時もあります。
今後、菜々緒さんがドラマの中で、
保育園の保母さんをやったらびっくりすると思います。
思い浮かばないからです。園児を叱る女性ならぴったりだと思いますが……
だからこそ今までの菜々緒像を崩す意味で、とても楽しい感じに仕上がると思います。
女優業、これからも頑張ってください。